メジャーリーグ挑戦を表明している阪神・鳥谷敬には、複数球団が興味を示しているのは間違いないようだ。ところが思わぬ“悪評”もある。メジャー関係者の間で広がる「日本のタイガースはロクな選手をよこさない」という噂が足を引っ張るというのである。
“火の玉ストレート”で前評判の高かった藤川球児は、昨年カブスでクローザーに指名された直後にヒジを壊して故障者リスト入り。その後トミー・ジョン手術を受け、ほとんど投げないまま長期戦線離脱した。
もっと遡れば、井川慶は「過去10年間のヤンキースで最も期待外れだった投手ワースト10」に選出されている。新庄剛志、藪恵壹はそれなりに活躍したが、藤川・井川のインパクトが強すぎたのだろう。先輩に邪魔されるとは気の毒なものである。
日米野球を見ても、日本人がMLBで通用することはもはや明白。多くの侍が活躍して評価と評判を上げてほしいものだ。
※週刊ポスト2014年11月28日号