「本日は出る方も、観る方も、大変緊張感に溢れた、そして見守る愛に溢れて、支えられた初日でございました。なお、一部二か国語放送でお送りした場面もございましたが、すべては私の責任でございます。明日からは何とかなるといいな(笑い)」
こんな冗談を交えて、自身が構成、演出、作詞作曲、主演を務める恒例の舞台『夜会 VOL.18 橋の下のアルカディア』の初日を締めくくった中島みゆき(62才)。
「なんせ6年ぶりの新作ですから。たまりにたまったものから絞りに絞って。頭ハゲそうになりました」
中島自身がこう語ったように、全46曲のうち、『夜会』のテーマ曲『二隻の舟』以外は全て書き下ろしの新作という彼女にとっても新たな挑戦だった。
1975年のデビュー以来、1970年代、1980年代、1990年代、2000年代と4つの時代にわたってチャート1位を獲得し続けた唯一のソロ・アーティストである中島。そんな彼女が2010年代も半ばに突入した今年、その人気が再燃している。
その大きな要因となっているのが、放送スタート以来、7週連続で週間平均視聴率20%超えを果たしているNHK連続テレビ小説『マッサン』の主題歌『麦の唄』を手がけたことだった。中島はこの曲で11年ぶりのオリコントップ5入りを果たし、その健在ぶりを示した。
このブーム再来を後押ししているのが、中島がデビュー当時はまだ生まれていなかった20代、30代のファンが急増していることだ。
「ミスチルの桜井和寿さん(44才)、福山雅治さん(45才)、小泉今日子さん(48才)といった影響力の強い大物ミュージシャンたちが中島さんの名曲をカバーしていることや、ももいろクローバーZやTOKIOなどに楽曲を提供していることでも若者人気を生み出しているんだと思いますよ」(音楽業界関係者)
その影響からか、最新のカラオケランキングでは、かつての名曲『糸』が3位に急浮上している。
※女性セブン2014年12月4日号