将来のMLB挑戦を公言している北海道日本ハムファイターズ・大谷翔平にとって、今回の日米野球は貴重な腕試しのチャンスだった。
リリーフ登板した第1戦(11月12日)に1回を投げ、3人の打者をパーフェクトに抑え込むなどしたため、対戦したメジャーリーガーも大谷を認めるコメントを出した。
では、二刀流はメジャーでも通用するのか。これについてはNHKのMLB解説者・高橋直樹氏は「厳しい」と断じ、来日したメジャーリーガーたちも一笑に付していた。
「大金を出して獲得する選手に、メジャーはそんなリスキーなことはさせない。各チームとも、DHは最も年俸の高いスラッガーが打つだろうし、守る場所もない。せっかく投手として可能性があるのだから、本気でメジャーを目指すなら打者は早々に諦めるべきです」(高橋氏)
投手に専念してメジャーのエースを目指すか、それでも二刀流の夢を追うか。日米野球は、大谷に可能性と課題を同時に突きつけた。
※週刊ポスト2014年12月5日号