11月中旬、『家政婦のミタ』(日本テレビ系)など、数々の話題ドラマを手がけてきた脚本家の遊川和彦氏(59才)の結婚披露パーティーが行われた。会場には柴咲コウや黒木美富、天海祐希、菅野美穂、相武紗季ら、そうそうたる女優陣が集ったが、松嶋菜々子(41才)は、とうとう最後まで姿を現さなかった。
《遊川さんには冗談交じりで「松嶋菜々子の裏の顔を出す」と言われてます。そういえば、初めてお会いしたときには「実は嫌な女でしょう?」と言われました(笑)。愛ある毒舌が持ち味な人です》
2011年10月クールの『ミタ』で、ヒロインの三田灯を演じた松嶋は、当時のインタビューで遊川氏のことをそう語っていた。ふたりの出会いは『GTO』(関西テレビ)。松嶋は同ドラマで共演した反町隆史(40才)と結婚し、2人の娘(10才と6才)の母となった。
「松嶋さんはその後、遊川さんが手がけた『魔女の条件』(TBS系)にも出演しており、彼との信頼関係はかなり深いものでした。だから『ミタ』のオファーがあったときも、遊川さんの名前を聞いて即OK。打ち合わせが進んでいくうちに、細かいドラマの内容を知ったという状況だったんですよ」(テレビ局関係者)
原作本ありきの脚本が主流となっている昨今のドラマ業界で、遊川氏はオリジナルにこだわってきた。それゆえ、旧知の仲である松嶋の決断力に感銘を受けた。当時のことを遊川氏は新聞のインタビューでこう話していた。
《松嶋さんは企画書だけで出演を決意してくれた。放送枠がいいからとか、(原作が売れている)勝ち馬に乗るという人が多い中、松嶋さんは違った》
放送が始まると話題が話題を呼び、視聴率は右肩上がり。「承知しました」は流行語となり、最終回では視聴率40%を記録した。それゆえ、最終回直後、すぐさま続編の話が浮上した。
「映画化やスペシャルドラマなど、いろんな企画を松嶋さんに提案しました。しかしすべて却下。もちろんギャラや撮影日程など、すべて松嶋さん側の条件に沿うといった異例の譲歩もあったんですが、結局、松嶋さんの“承知しました”は聞けなかったそうです」(芸能関係者)
そしてこの一件から松嶋と遊川氏の絆は崩壊していった。
※女性セブン2014年12月11日号