近年、下着を着用する女性たちのニーズに合わせ、男性の想像をはるかに超える新コンセプトのパンティが続々登場している。「パンドルショーツ」もそのひとつ。聞き慣れない言葉だが、パンドルはフランス語で「垂れる」という意味。実はこれ「越中ふんどし」とほぼ同様のものだという。
「ふんどしはさすがに抵抗がある」という女性からは、「包帯パンツ」が人気を集めている。医療用包帯の布地をベースにした新開発素材で編み上げた。
「通常の下着の素材の7倍の通気性と保温性を両立しています。冷え性で悩む女性にもうってつけです」(開発・販売元の「ログイン」担当者)
1か月に1万枚の注文が殺到する大ヒット商品となっている。
「見た目は毛糸のパンツみたいで最初は恥ずかしかったけど、お腹やお尻への食い込みがなくなって凄く快適! 彼氏も手触りが気持ちいいらしく、下着の上からお尻を撫でてくるんです。柔らかい素材だから、そのうち興奮して破られてしまわないか心配(笑い)」(28歳・OL)
女性特有の辛い生理時に味方になるのが「サニタリーショーツ」だ。パンティ内に生理用ナプキンを入れていても、外からはわからない。
従来のサニタリーショーツはへそまで覆うデザイン軽視のものが多かったが、フリルやリボンがあしらわれ、普段の下着と変わらない気分で使用できる。
特徴的なのは、フロント部分の「秘密のポケット」だ。取り替え用ナプキンを入れるためのものだが、ここに携帯用カイロを入れて、冷え性を防止する女性もいるとか。
男性が穿くタイプの「ブリーフ型」や「ボクサーパンツ型」を愛用する女性も増えている。人気キャラクターがプリントされたものやカラフルなタイプのものが多く、背中からちらっと覗いてもさほど気にならないため「見せパン」としての用途が多い。
都内でひとり暮らしする20歳の女子大生は、部屋着としてボクサーパンツ型を愛用している。
「家の中では、これ1枚にTシャツ姿ですね。宅配便が来ても、そのまま応対しちゃう。きっとあのお兄さん、私がパンツ一丁だって気がついてないんだろうな(笑い)」
※週刊ポスト2014年12月5日号