私、T課長、50才。このところ、目が覚めてもどんよりとした倦怠感が抜けず、朝、出社直後から「なんか、お疲れですか?」と部下に指摘される…。おまけに、日頃の不摂生を反省しダイエットしたというのに、妻からは「顔がシワっぽくなって老けた」と冷たく言い放たれる始末。
そこで、名付けて「疲れたオッサン脱出計画~美魔男(びまお)への道~」を密かに始動することにした。第一弾は「アンチエイジング点滴で元気モッリモリ」を体験レポート。
* * *
訪れたのは東京・赤坂の「高須クリニック」。看護主任の野津祐子さんは言う。
「いわゆる“ニンニク注射”を点滴で行います。ビタミンCとF、B1、B2、B6、B12などのほか、この“アンチエイジング点滴”にはプラセンタが入っているから、次の日が違いますよ~」(野津さん・以下同)
症状によって中身のブレンドを変えるか、プラセンタの量を増やすことも可能だそうだが、基本的には体がサビる=酸化し老化するのを防ぐ抗酸化作用があり、元気になる点滴らしい。高須クリニックのオリジナル配合通常バージョンで1回15,000円(税別)なり。
ちなみに、プラセンタとは「胎盤」のことで、お腹の中の赤ちゃんが包まれている物質。タンパク質・脂質・糖質の3大栄養素のほか、各種アミノ酸、ビタミン、ミネラル、酵素、核酸といった成分が豊富に含まれており、抗酸化作用のほかにも血行促進や保湿、美白、コラーゲン生成などの効果が期待できるという。
急なダイエットのせいもあって、このところ肌ガサガサで確かにシワも目立つようになってきた身にとってはうれしい。プラセンタのサプリなども市販されているが、点滴なら直接血管に注入できるから即効性があるとのこと。左腕にブスッと針を刺され、無色透明な液体を点滴されること5分。おなじみの“ニンニク臭”が自分自身の毛穴や口から漂ってくるのがわかった。
「このニンニク注射特有の臭いは、ビタミンFのせいなんです。点滴を受けていちばん感じるのは、疲労感がなくなって、肌のハリが違ってくるところじゃないでしょうか。肝機能を助けるほか胃の粘膜も保護してくれるので、お酒を飲む機会の増える年末などにもオススメです。あと、風邪が長引いている時などは回復力をサポートしてくれますよ」
20分ほどで250ccを注入完了! 心なしか頭がスッキリして体が軽くなったような…。
でもやっぱり実感したのは次の日。起きて鏡で見ると、顔、とくに頬のあたりがツヤッとしてる。触ると、いつもよりモチモチ。それと、寒くなって乾燥してきたせいか、脚のすねのあたりが最近特にガサガサしてたのが、これもシットリ。へぇ~、こりゃ女性ならもっとうれしいわ。いつもよりテンポ良く支度を整えて、会社へと向かった朝であった。
「疲れが抜けない時は、10日から2週間後にまたいらしてください」と言われたけど、しんどい時には駆け込んでみっかな…。地下鉄のガラスに映る、いつもより若々しい(いや、確かにそう見えた)自分の顔を眺めながら、気分アガッちゃいました。