ファッションプロデューサーの植松晃士さんに、いくつになっても女の幸せを享受するためのアドバイスを聞きました!
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今まで私は若いお嬢さんたちから「古っ!」と言われそうな言葉づかいを避けていましたが、もう遠慮はしませんよ。堂々と「昭和の語録」を復活させていきます。
そのひとつが「カマトト」。カマトトという言葉は、その後、「ぶりっこ」に進化し、それすら今や死語になりました。そもそもはカマボコがお魚(トト)からできていることを、「知ってるのに知らない振りをする」のが語源だそう。
なぜ、こんなプチトリビア(これも耳にしなくなりました)を知っているのかといえば、私自身、カマトトには、強い思い入れがあるからです。女子が、「何才になってもカマトトでいる」ことは、オンナの幸せを掴むための、とても大切な素養。教養のひとつといってもいいと思うから。
たとえば、男性からお食事に誘われて、「このお店、来たことある」「この料理、本場で食べたことがあるわ」なんてぬかす女子より、事実はどうあれ「こんなの初めて~」と言う女性のほうが、好感度が高いのは当たり前です。
特にオバさま方は経験豊富なので、何でも「知ってる」とプチ自慢をしがちですが、そこはぐっとこらえて、殿方に「優しい嘘」をついてごらんなさい。
もちろん若いお嬢さんだって同じです。実際、私が一緒にお仕事をしている国民的アイドルグループ(おわかりよね?)の中にもカマトト的なかたがおりますが、彼女たちはほぼ間違いなく、ブレークしています。それだけ男性からのニーズが高いんですよ。
カマトトの利点は、他にもあります。決してセクシーな行為ではないので、一般男性からウケる以上に、“彼ママ”の印象がいいんです。手の内を知っている同世代の女子ウケは悪いかもしれません。でも結婚を望んでいるのなら、まったくそんなことを気にする必要はないんです。
年齢に関係なく、独身女性ならカマトトをして「寿退社」(これも昭和語)する幸せっぷりを、彼女たちに見せつけてあげましょう。
オバさん、万歳!
※女性セブン2014年12月4日号