資産家の老人ばかりを狙った京都の連続不審死事件。昨年12月28日に亡くなった筧勇夫さん(享年75)を殺害したとして逮捕されたのは、“毒婦”筧千佐子容疑者(67才)だ。千佐子容疑者は、合計20以上の結婚相談所に会員登録していたといわれているが、『女性セブン』はその中でも、筧さんと千佐子容疑者を引き合わせた結婚相談所を特定した。
奈良県にあるその結婚相談所を訪ねると、代表を務める女性が沈痛な面持ちでこう語り出した。
「まさか、彼女がそんなことする人だったなんて、今でも信じられないんです。プロフィール文には、『趣味は読書、ガーデニング、お料理です』とか、『お相手に合わせる思いやりの気持ちを持っています』とか書いていて、優しいかたにしか見えなかったので…。
結婚歴についても、『20年間連れ添った夫を病気で亡くしました』とだけ書いてあって、バツイチだと言っていたので、まさか、あんなに何人もと結婚、死別を繰り返していたなんて知りませんでした」
この結婚相談所は、入会金はなく、月会費が3000円。身分証があれば誰でも入会できる。入会すると、会員だけが閲覧できるサイトにアクセスできるようになり、会員の写真やプロフィール文を見て、会いたい人がいれば、対面希望を相談所に申し込むというシステムになっていた。
「昨年の6月に筧さんから、“千佐子さんに会いたい”という希望が来たんです。それで、仲人が一人ついた上で、京都市内でお見合いしました。
その後どうするかは、もう、ふたりの自由なのでうちは関与できないんですが、昨年11月に、筧さんから“結婚します”という報告をいただいたので、私、12月末に、結婚祝いの夫婦茶碗を彼女に送ってるんですよ。
そしたら、“夫はもう亡くなった”って電話がかかってくるじゃないですか。ビックリしましたよ。そこにきて今回の逮捕でしょう。とんでもない人が会員だったのかと思うと、もう怖くてしょうがないです…」(前出・結婚相談所代表)
※女性セブン2014年12月11日号