テレビ各局の中で、予想外だった解散総選挙に最もドタバタしているのがフジテレビだ。12月14日には夜7時から年末恒例のお笑いコンテスト『THE MANZAI』を生放送する予定だったが、衆院選投開票日とモロかぶり。急遽『THE MANZAI』を夕方に回すという苦肉の策を取る。年末のキラーコンテンツだけに、局内では「ツイてないよ」の嘆き節がこだましている。フジテレビ社員がいう。
「代わりに入る選挙特番のプレッシャーは大変なもの。メインのキャスターは安藤優子さん(56)でほぼ決まり。問題は“脇を固める女子アナをどうするか”ということ。エースの加藤綾子アナ(29)を持ってくるか、それとも報道畑が長い椿原慶子アナ(29)を起用するかで意見が真っ二つらしい」
実は加藤アナと椿原アナは同期入社。フジ、日テレ、TBSのキー局3社から内定を勝ち取って入社前から「スーパー綾子」と呼ばれた加藤アナと比べ、どちらかというと地味な存在だった椿原アナだが、ニュースの現場からの評価はバツグンだ。
『スーパーニュース』と『Mr.サンデー』の両看板番組を担当し「報道のエース」と目されている。
「視聴率を考えれば、名前も顔も売れているカトパンのほうがいいという意見がある。11月21日の高倉健さんの追悼番組の生放送もさすがの安定感を見せ、硬軟どちらでもいける。
一方の椿原は、『スーパーニュース』に“ショーパン”こと生野陽子アナ(30)が異動してきたことで、彼女の落ち着きのあるアナウンスがさらに引き立つようになった(笑い)。早くも“ポスト安藤最右翼”の声が挙がっています」(前出・フジ社員)
かつてフジのエース対決といえば「カトパン対ショーパン」といわれていた。しかし現在の“局内格付け”では椿原アナが生野アナを上回り、カトパンと同期同士で火花を散らしているというのだ。
ただし、「周りがバトルを煽っているだけで2人は一緒にカラオケやご飯に行く仲良し」(前出・フジ社員)とのこと。
「天然っぷりでは椿原アナに軍配ですね。彼女、なぜかいつも会社のデスクではイスの上に正座しているんです。兵庫・芦屋出身のお嬢様だからお行儀がいいんでしょうか(笑い)」(別のフジ社員)
※週刊ポスト2014年12月12日号