夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回は寄せられたのはご主人(38歳)が商社勤務の奥様(36歳)。「草食系男子」のご主人に少々、ご不満気味です。
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結婚して10年。1年ほど前から、私が「今晩どう?」と誘うと「オレ、草食系男子だからなぁ」。「草食系」って、単に「精力が弱い男」というより響きがカッコイイし、「それなら無理強いできないわ」となってしまいます。
友達に相談すると「うちの旦那は『ロールキャベツ男子』で、外見は草食系で中身は肉食系。それとは逆の『アスパラベーコン男子』っていうのもあるらしいけど、ただの『草食系』が一番タチが悪いわ。夫婦円満を望むなら、きっちりといわなきゃダメよ」。
そのアドバイスに勇気をもらい、誘ってみると「ごめん。オレ、今、草食系から変化して『断食系男子』なんだ」。何それ? 再び友達に聞くと「仕事が忙しかったりして、欲がわかない男性のことよ。それがもっと酷くなると『絶食系男子』になっちゃうから、あまり迫らない方がいいかも」。
主人に「セックスレスでもいいわよ」というと「そういってくれて安心したよ。そのせいかお腹すいてきた。おかわり!」。「断食系男子」なら、メシも我慢しろ!
※週刊ポスト2014年12月12日号