2012年に18歳未満が働くことが禁じられたJKリフレだが、女子高生(JK)が談笑している様子をマジックミラー越しに覗く「JK見学店」、個室で客と女子高生が二人きりになり、体臭を嗅ぐなどのきわどいメニューが売りの「JKコミュ」(※注)など、JK産業は細分化され生き残っている。
【※注】JKコミュニケーションの略。女子高生との親密なコミュニケーションを売りとする。過激なオプションを揃えた東京・高田馬場の店が10月に摘発された。
地方の中核都市では多くの未成年者が性産業にひっそりと従事している。17歳の玲奈(仮名)は14歳の時から地元の茨城・土浦のキャバクラで働いていた。
「彼氏に『大人っぽく見えるからお前ならいける』といわれて始めました。高校は一応、通信制に入りましたけど、ほとんど勉強していません」
玲奈は16歳の時、当時の彼氏に東京でのバイトを勧められた。
「最初はモデルの仕事といわれていたんですけど、行ってみたらAVの事務所で。でも、付き添っていた彼氏には『お前が可愛いから声がかかった』『ほかの土浦の子じゃ撮影してもらえない』といわれて、やってみようかなと思いました」
その日のうちに撮影を終え、10万円を手に入れたという。そのギャラも「若いし、可愛いから相場より高い」と聞かされて納得した。AV出演で「山を越えたような気がした」という玲奈は、家を出て、東京を拠点に働き始めている。仕事は援デリが中心だ。
「土浦にいた時は、歌舞伎町のキャバで働くのが夢でした。でも、最近は錦糸町もいいと聞いたので、そのどっちかで働ければ、とりあえず夢は叶ったかなって思う」
※週刊ポスト2014年12月12日号