芸能

視聴率20%割れ『マッサン』 今後大きな展開起こると関係者

 実に「69週ぶり」の大台割れである。NHK朝ドラ『マッサン』第8週(11月17~22日放送)の週間平均視聴率が19.3%を記録し、放送開始後初めて20%を割り込んだ。朝ドラの20%割れは『あまちゃん』(2013年前期、放送第16週)以来である。

 第8週「絵に描いた」は、父・政志(前田吟)の危篤を知らせる電報を受け取った政春=マッサン(玉山鉄二)とエリー(シャーロット・ケイト・フォックス)が実家の広島へ向かったが、それは母・早苗(泉ピン子)が政春を家に連れ戻すためのウソだった……という展開。

 実家の日本酒造りの手伝いやエリーの女中生活、姉・千加子(西田尚美)の出産などを通じて、マッサン夫婦の進むべき道が問われるという内容だった。

 ファンの間では、視聴率低下の原因をめぐる議論が過熱。「ピン子のイビリ芸がしんどくなってきた」「いつまでたってもウイスキー造りが始まらない」など、演出を不安視する声がネット上を飛び交った。

 朝ドラウォッチャーの田幸和歌子氏は、これまでの高視聴率を支えてきたのは国際結婚夫婦のギャップだと指摘する。

「エリーが異国の生活に慣れてどんどん“日本の奧さん”として成長しているのに対し、マッサンは相変わらずのダメ夫ぶり。視聴者のメインである主婦層は、自分の夫とマッサンの姿を重ね合わせながら、エリーに感情移入して楽しんでいるんです」

 たしかに、上手に炊けたご飯を食べてもらいたいエリーの気持ちに気づかなかったり(第3週)、困窮する夫婦を見かねて食べ物をおすそ分けしてくれる近所の人たちを追い返したり(第6週)するマッサンに不満を募らせて「ドアホ」と毒づくエリーの姿は笑いと涙を誘った(第8週はそうした要素が少なかった)。

 となると、今後の視聴率回復に向けてマッサンのさらなるダメっぷりに期待がかかるが、しばらくは「国際夫婦漫才」は鳴りを潜めそうだという。

「念願のウイスキー造りが本格的に動き出すと同時に、マッサン夫婦の将来にかかわる大きな出来事が起きます。それを夫婦がどうやって乗り越えていくのかが今後の見どころです」(NHK関係者)

 視聴率の逆境をどう乗り越えるか。

※週刊ポスト2014年12月12日号

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン