《このたび、新たな命を授かることができました。私達夫婦は今、深いよろこびでいっぱいです》
11月27日、松たか子(37才)は待望の第一子妊娠の喜びを直筆のメッセージを添えて発表した。すでに妊娠6か月で、来春にも赤ちゃんが誕生する。そして、この慶事を彼女本人よりも喜んでいるのが父・松本幸四郎(72才)なのだ。
「今年8月に松本家の行きつけのレストランで幸四郎さんの誕生会が行われたんです。このとき、幸四郎さんは乾杯の挨拶で“今年はわが家にめでたいことが重なった”と上機嫌だったそうなんですが、このときすでにたか子さんは妊娠3か月だということを幸四郎さんに報告していたんです」(松本家知人)
3時間半にも及んだ誕生会には、それまで幸四郎との“確執”が伝えられてきた松の夫・佐橋佳幸(53才)の姿もあったが、ふたりとも終始笑顔を見せていたという。
2004年3月に発覚した松と佐橋の交際。しかし、幸四郎はこの交際を快く思っていなかった。
「幸四郎さんは“どうしてたか子が16才も年上の男と! あんな奴は嫌だ!”と猛反対したんです。特に佐橋さんの離婚歴を気にしていて“バツイチという過去は消せない”なんてブツブツ言っていましたから。とにかく幸四郎さんは、佐橋さんのことがどうしても許せないといった感じでした…」(前出・松本家知人)
そんな父の思いは結婚後も変わることがなかったが、そんな父の頑なな態度を目の当たりにした松はある決意をする。
「松さんは幸四郎さんと佐橋さんの関係を改善するには、“子供を産むしかない”と考えたみたいなんです。そして、今年に入ると本格的に妊活を始めたんです」(松の知人)
彼女がこんな考えに至ったのは、兄・市川染五郎(41才)の子供たちとの触れ合いのときに見せる幸四郎の表情にあった。
「幸四郎さんは染五郎さんの長男の松本金太郎くん(9才、2009年初舞台)や長女・松田美瑠ちゃん(7才、2012年デビュー)のことを猫かわいがりしていて、一緒に食事するときなんて終始顔が綻びっぱなしです(笑い)。そんな様子を松さんも間近で見てきましたから、“自分にも子供がいれば…”と思うのも当然です。
しかも、金太郎くんたちに“きみたちは、いとこがいなくてかわいそうだなぁ~。早くいとこができるといいなぁ~”なんて松さんに聞こえるように言ったりしていましたから」(前出・松本家知人)
また“梨園の娘”としての覚悟もあった。すでに幸四郎率いる高麗屋には前述した金太郎という後継者がいるが、不安がないわけではない。
「これから成田屋では市川海老蔵さん(36才)の長男・勧玄くん(1才)のお目見え、中村屋では中村勘九郎さん(33才)の長男・七緒八くん(3才)の初舞台、そして音羽屋では尾上菊之助さん(37才)の長男・和史くん(1才)と寺島しのぶさん(41才)の長男・眞秀くん(2才)のデビューや共演など、歌舞伎ファンだけでなく、お茶の間の興味を引きそうなおめでたい話題を続々と控えています。しかし、高麗屋では金太郎くんがもう初舞台も済ませていますから、しばらく明るいニュースがないんです。
高麗屋の将来を見据えたとき、松さんのお子さんが男の子で歌舞伎役者となれば、金太郎くんと二枚看板として売り出すことができますから、話題性にも事欠きませんよね。お家の事情を考えても、松さんは“男の子を”という思いを強く持っているんです」(前出・松本家知人)
※女性セブン2014年12月18日号