今年の流行語にもなった「壁ドン」。壁にもたれる女性に、男性が向かい合いつつ壁に手をつく姿勢のことだが、なんと高齢者にもそのブームが押し寄せているという。京都に住む65才の男性Hさんが、奥様のエピソードを披露する。
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ミーハーで、氷川きよしや韓流スターなど、世の中のおばさんがハマるものには、片っ端から手を出してた妻(60才)。
先日、友達と何やら電話でひそひそ話をして、何を言い出すかと思えば…。
「あのね。独り身は寂しいって言ってるお友達から、どうしてもって頼まれて私、高齢者向け日帰りお見合いバスツアーに参加しなきゃならないのよ」って言うんだよ。
「おれというものがありながら、なんでだ?」と言っても、「人助けだもの。仕方ないでしょ」って、結局、参加。
そして帰って来た妻は、かなり上機嫌。「もう、困っちゃった。バスで、私の隣に座りたいという男性が2人いて…じゃんけんの代わりに“壁ドン”して、萌えた方にするってゲームして…」って。
「壁ドンって何だ?」って聞くと、妻は「私がここで、男の人がこうして」ってやって見せたんだぜ。“壁ドン”を!
怒りを抑えながら、「で、肝心の友達は、誰かいいパートナーいたのか?」って聞くと、「ああ、友達ね。風邪で来れなかったのよ。だから、また来月、つきあわないと」だと。
ついに「ふざけんな」って、壁にドンと蹴りを入れたけど、妻は「フンッ」と鼻を鳴らしただけさ。チクショーッ!
※女性セブン2014年12月18日号