【書籍紹介】『黒幕 巨大企業とマスコミがすがった「裏社会の案内人」』伊藤博敏/小学館/1800円+税
『現代産業情報』という一般にはほとんど知られていない情報誌を発行し、各企業の顧問を務めた石原俊介。〈ピーク時には証券・銀行だけで合計顧問料が億を超えた。やがて石原は、リクルート、JR東海と契約を結〉び、東京電力の顧問にも就く。一方で広い人脈から「裏社会の案内人」とも呼ばれ、さらには権力にも通じていた──。
昨年4月に亡くなったこの第一級の“情報屋”の半生を、彼を間近に見てきた著者が精緻な取材を通して綴る。
※週刊ポスト2014年12月12日号