敬われるはずの高齢者が、若者との間に摩擦を起こすことが増えている。だが、明らかに高齢者の側に問題があることも少なくない。
大手旅行会社勤務の30代女性Aさんは高齢の女性客から、「旅館のカニ雑炊に海苔とネギが入っているはずなのに、入っていなかった。パンフレットの写真と違う。いますぐ入れてほしい」と文句をつけられた。ところが、パンフレットにそんな写真はなく、ふだん自分が雑炊に入れるからそうするべきだというだけだった。
Aさんはクレームの中身より、嘘をつかれたことが悲しかったという。「普通に海苔とネギを入れてほしいといってくだされば対応できるのに、『あなたたちは間違っている』といわれると反発したくなってしまう」(Aさん)。
30代介護ヘルパー女性の体験談には驚く。
「70代男性から食事介助のとき、ずっと太ももの上に手を置きっぱなしにされた。ときどき手が動く。気持ち悪かったのですが我慢していると、足の間までサワサワしはじめた。
同僚の話では、入浴介助のときに勃起した局所を触るよう強要する人がいたり、『前のヘルパーさんは胸を触らせてくれたよ』といってまさぐってきた人もいたそうです」
※週刊ポスト2014年12月12日号