舞台、ドラマ、映画、バラエティー、CM、そして声優にも!――八面六臂の活躍を見せ、新世代の歌舞伎を盛り上げるアイコン的存在となった、片岡愛之助(42才)。10年間休み知らずでも、彼とその周りが笑顔で居続ける理由とは?
愛称は、ラブリン。端正な顔立ちから、女性ファンが多いことで知られる彼だが、歌舞伎ファン以外に知られるきっかけとなったのは、おそらく、市川海老蔵(36才)が大けがをして降板することとなった舞台の代役を務めたことだろう。市川宗家のお家芸『外郎売』をわずか3日の稽古で舞台に立ち、拍手喝采を浴びた。以来、現代劇やバラエティーなど、活躍の場を広げている。
「最初はどうしたら歌舞伎を知ってもらえるだろうか、という宣伝の一環でいろいろ挑戦し始めたんです。でも、映像には映像にしかない楽しさがあって、そこで学んだ瞬発力やメリハリが歌舞伎に還元できることに気づいて。逆に、歌舞伎で学んだことが映像に生きることもあって。どちらも勉強させていただいています」(片岡)
どんな仕事をしていても、本筋は歌舞伎、ときっぱり。20日から公開される映画『妖怪ウォッチ』など、子供向け作品に出演することもそのひとつだという。
「以前、学生向けの歌舞伎鑑賞教室に出演させていただいた時に感じたことなんですが、最初から最後まで前のめりになって見ていただいたのが、実は小学生だったんです。もちろん言葉が難しくてわからない部分もあると思うんですが、白塗りの人が宙乗りしたり、男性が女性よりも女性っぽいなんて、面白いですよね。
よく考えたら、ぼくも小学生の時に歌舞伎にハマりましたから、伝わってる実感があった。なので、白塗りの人が“妖怪ウォッチに出てる人”ってなったら、さらにテンションあがるんじゃないかって思ったんです」(片岡)
※女性セブン2014年12月18日号