昼からお酒を飲むのは罪悪感がありつつも至福の時! そんな声を耳にするが、いったい昼間にどこでどうやって飲んだらいいのか…と、悩む方も少なくないだろう。そこで、『悶悶ホルモン』などの著書があるライターの佐藤和歌子さんに昼飲みの始め方を聞いた。
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昼の1杯は夜の1杯の3倍の価値がある。だって夜のお酒は当たり前、周囲に流されて、飲みたいと思う前から飲んでいる、なんてことも多いはず。しかし昼酒は、今ここで飲みたい、という意志なくして味わえない。言わば「自由の味」なんです。
初心者にとっていちばんハードルが低いのは、ファストフード店のビールでしょう。バーガーキングとフレッシュネスバーガーは昼ビールの味方です。コーヒーチェーンだと、エクセシオールカフェとかセガフレード・ザネッティはアルコールメニューが充実していますよ。
小さいお子さんがいて飲食店に入りづらい、ましてやお酒なんて、というかたはデパートの屋上へどうぞ。デパ地下にはおいしいものがたくさんある、そして大抵酒屋も入っているのです。子連れの姉と出かけた際、先に屋上に行かせて、デパ地下でお弁当と缶ビールを買っていったら、思いのほか喜んでくれたっけ。
昼から飲むなんてみっともない、というかたにおすすめしたいのは、他のアミューズメントとの組み合わせ。映画館の売店でビールを買っても、誰も見咎めません。美術館や水族館に併設されたカフェでカクテルを頼めば、誰が見たって優雅なマダムですよ。
天気が良い日に公園で飲む黒ビール。新幹線の車内で開けるシャンパン。昼下がりの蕎麦屋で飲む熱燗。羅列するだけで“My Favorite Things”の替え歌ができそう。こないだも近所のホットサンド屋でビールを頼んだら、カウンターの向こうからニコニコ、「アルコールは置かなくていいんじゃないかって言われたんですけどね、置きましょうって私が言ったんです!」。
お店の人は大抵、昼から飲む客に好意的です。単に昼飯を「済ませる」のではなく、積極的に「楽しもう」という気持ちが自然と表れるからでしょう。
※女性セブン2014年12月18日号