12月1日に13歳の誕生日を迎えた愛子内親王は初めて1人で皇居・御所を訪問、天皇・皇后に挨拶を行なった。
「半蔵門の沿道から『敬宮さま、お誕生日おめでとうございます』とお声がけされると、愛子さまはニッコリと微笑んでお手振りをされ、元気そうなご様子でした。でも気になるのは愛子さまがその日に学習院女子中等科を欠席されていたことです。だからなのか、慣例的には制服を着用するはずが私服での訪問でした」(皇室担当記者)
なぜ学校を欠席したのか疑問の声が出たのも仕方なかった。その前日の11月30日の日曜日、愛子内親王は3月まで通っていた学習院初等科の文化祭を見学。午前中に初等科に到着し、同窓生らと剣道の試合を楽しそうに観戦していた。それだけに学習院関係者から「不登校問題の深刻さ」を懸念する声が上がる。
「愛子さまは2学期に入ってから、午前中の授業を欠席し、午後からの登校が目立つようになりました。とくに金曜日の遅刻が多いのは、午前中に苦手な理数系の科目があるからだともいわれています。このままでは(不登校が続いた)初等科時代に逆戻りしてしまうのではと心配です」(学習院関係者)
誕生日に際して宮内庁は文書で「愛子さまは休むこともあったが、頑張って登校している」と発表した。また、球技会のドッジボールの試合で優勝し、9月の運動会ではリレーやダンスに懸命に取り組むなど、学校生活を楽しんでいることを強調した。
さらに「春頃からはテニスも始め、東宮御所がある赤坂御用地内のコートで、皇太子ご夫妻や宮内庁職員とプレーされている」と明かした。
「テニスというと両陛下のイメージが強いですが皇太子さまも雅子さまもスポーツ万能で、雅子さまの体調がいい時はご夫妻でテニスを楽しまれることもある。スポーツ好きの愛子さまがラケットを握りたくなるのも当然でしょう。テニスの件を通じて、東宮ご一家の明るい様子を伝えたかったのでは」(宮内庁関係者)
一方で前出の皇室担当記者は訝しがる。
「今回の宮内庁の発表には違和感がありました。愛子さまの不登校問題に国民の関心が向かないようにテニスを始めたことが発表されたのではないかと思うくらいでした。きちんと現状を説明されないだけに逆に問題の根深さを感じてしまいます」
新たな趣味であるテニスが、愛子内親王の成長の証であってほしいものだ。
※週刊ポスト2014年12月19日号