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医師伝授の二日酔い予防策 「1次会、2時間以内、22時まで」

 忘年会や新年会でお酒を飲む機会が増える年末年始。楽しく美味しく飲みたいが、健康への悪影響も心配だ。しかし必ずしも悪いことばかりではないという。ナグモクリニック総院長の南雲吉則さんは、こう話す。

「適量の酒は、血管を拡張させ心臓病の発生を抑えてくれる効果やストレスから解放してくれる作用があります。そのため、昔から『酒は百薬の長』といわれています。ただし、飲み方によっては命を縮めることも。飲み放題などで一度に大量に飲むなどはおすすめできません。毎日飲むならせいぜいグラス2杯が適量。量をわきまえて楽しみましょう」

 また、お酒を飲み過ぎると太ってしまうのではないかという不安もあるが…。

「アルコールのカロリーは体で利用されることがないので『エンプティ・カロリー』と呼ばれ、それ自体で太ることはありません。問題は、酒に含まれる糖質とおつまみ。そこで、太らないためには、醸造酒(ビール、ワイン、日本酒)よりも糖質の少ない蒸留酒(ウイスキー、焼酎)を選ぶよう心がけることが大切。カクテルや酎ハイのように甘みを加えたものも控えたほうがいいでしょう。そして、つまみは低糖質・高タンパク質のもの、例えばナッツなどの豆類や魚介類、肉、チーズなどがおすすめです」(南雲さん)

 そして、お酒を飲んだ時に困るのが、二日酔いだ。何かいい対処法はないのだろうか?

「残念ながら、二日酔いの特効薬はありません。せめて半日絶食し、水だけ飲むようにしてください。また、飲みすぎは肝臓に負担をかけ、肝炎、肝硬変、肝がんのもとになるので、二日酔いになるくらい飲んだ後は、最低3日間は禁酒しましょう。二日酔いにならないコツは、『1次会』『2時間以内』『22時まで』。はしご酒や夜更かしをせず、22時には会の途中でも席を立つ。これなら健康を損なうことはありません」(南雲さん)

※女性セブン2014年12月18日号

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