「2014ユーキャン新語・流行語大賞」でトップ10入りした「カープ女子」。今、カープ女子が球場に詰めかける目的は、野球観戦だけでなく、堂林翔太、菊池涼介ら爽やかイケメン選手の応援という面もある。山本浩二を筆頭としたパンチパーマのコワモテ軍団の時代とは確かに違うのだ。1980年台のエース・北別府学氏はこう話す。
「広島も変わったよね(笑い)。でも僕らの頃だって少ないながら女性ファンはいて、僕は結構モテたんだよ」
何と北別府氏の奥方は元ミス日本。まさか元祖カープ女子?
「女房は鹿児島出身でカープファンじゃなかった(笑い)。それはともかく、広島のハンサム選手といえば高橋慶彦しかいないといわれていたけど、僕だって捨てたもんじゃなかったんだから」(北別府氏)
だが、1960年代後半から1970年代前半のエースで“巨人キラー”と呼ばれた安仁屋宗八氏はこれを真っ向から否定した。
「モテたのは慶彦だけ。北別府のファンはオッサンばかり。女性に囲まれるシーンなんか見たことないよ」
ちなみに安仁屋さんは?
「僕はもっぱら、飲み屋街で“昔の娘さん”たちに囲まれてましたよ。ガハハハ」
若手中心での経験不足のためか、はたまた優男の集まりになったためか、今年は期待されながらメンタル面の弱さを露呈して失速したカープ。先輩たちの豪快さを学んで、来年こそ強い赤ヘル軍団の復活を実現してほしい。
※週刊ポスト2014年12月19日号