環境が変わると、人間も変わる…。千葉県に住む派遣社員の女性Oさん(47才)の夫(50才)は、2年間単身赴任をしている間に、どうも変わってしまったらしい。Oさんが、告白する。
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2年間の単身赴任を終えて夫が戻ってきたの。「あ~あ。おれはひとり暮らしのほうがいいなぁ。今さらまた家族と暮らすなんて、面倒くさ~」と憎まれ口をたたいていたけど、うれしそう。
しょっちゅう、メールや電話がかかってきていたし、本当は寂しかったんだろうと思って、初日は鍋をつつきながら一家だんらん、と考えた私がバカだったわ。
食事中、夫はずーっとテレビに向かいっぱなしで、私が話しかけても「ああ」と「おお」だけ。なのに、バラエティー番組で芸能人の結婚が発表されたら突然、「あちゃ~! お前ら結婚したの~。いや、同業者がうまくいくわけがないよ。やーめたほうがいいって」と、大声を出すんだわ。
お笑い番組が始まれば「違う。そのツッコミ、違うってば!」だの、「ハハハ! やっぱあんたは面白いね~」と、テレビ画面に向かって指差して、テレビのディレクター気取り?
「ねえ、あなた、せっかく家族でいるんだから、家族で話そうよ」と、やんわりと声をかけると、「どういう意味? みんなでテレビ見て、好きなこと言っているのって楽しいじゃん」とキョトンとしているの。 朝は朝で、私が「おはよう」と言っても「おお」なのに、“7時のニュース”のアナウンサーが「おはようございます」と言うと、きちんと頭を下げて「おはようございます」。
2年の単身赴任が夫を変えたのか、元からこうだったのか、なんだかわかんなくなっちゃった。
※女性セブン2014年12月25日・2015年1月1日号