12月5日、愛知県名古屋市内の寺院で、3月14日に慢性呼吸不全のため亡くなった宇津井健さん(享年82)の墓開きが行われた。ここは明治37年に建立された“名古屋一由緒ある寺院”と呼ばれている。
「宇津井さんの墓所が建てられたのは松坂屋やトヨタの創業者なども眠る、寺院の中でも格式が高い場所です」(寺院関係者)
このお墓を建てたのは、宇津井さんが亡くなる5時間前に入籍した名古屋の高級クラブ『なつめ』のママ・文恵さん(80才)だ。
午後12時過ぎに始まった墓開きには、文恵さんをはじめとする40名ほどの『なつめ』関係者が参列したが、宇津井さんの長男やその家族の姿はなかった。以前、女性セブンがお伝えした通り、文恵さんと長男は「お骨と遺産」を巡って大バトルを繰り広げていた。
宇津井さんが亡くなった当初、一部で“財産目当て”と報じられたことに関して、文恵さんは、《2人できちんと話して“おたがいの遺産相続権は放棄する”と取り決め、息子さん夫婦にもきちんと伝えていました》(『週刊新潮』4月3日号)と否定していた。
しかし、最近では、《そんなことは話し合ってませんよ。だって私は、ずっと結婚したくないって言ってたんだから》(『週刊文春』11月6日号)と前言撤回。さらに遺産だけではなく、遺骨に関しても、長男は自分の母親である前妻が眠る冒頭のお墓に入れたいと分骨を望んだのだが、文恵さんは「本人の“私と一緒に”という遺言があるから、名古屋にお墓を建てる」と主張していた。
そして文恵さんは有言実行。名古屋に宇津井さんと自分が入るお墓を建てたのだった。
「今回の墓開きに関して、息子さんには一切連絡がなかったようですよ」(長男の知人)
さらに今回は埋骨方法についても長男側を驚かせる方法を取っていた。
「名古屋では宗派に関係なく、遺骨を骨壺ではなく、布で包んで埋骨するのが一般的なんです。それは“お骨を土に還す”という意味合いが込められています。ですから、宇津井さんの遺骨も名古屋式で埋骨されました」(前出・寺院関係者)
宇津井さんのお骨が土に還ってしまえば、当然、長男たちが望む分骨は物理的に難しくなる。これは文恵さんの“健ちゃんは渡さない”という意思表示なのかもしれない。
また長男と同じように、今回の墓開きに怒髪天なのが、「墓の場所ぐらい教えろ!」と息巻いていた『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)で宇津井さんの娘役だった泉ピン子(67才)だ。
「ピン子さんは名古屋での墓開きの話を耳にして、呆れてものが言えないといった感じでした。ご家族の意向を完全に無視した独断での埋骨ですからね…。“お父さんがかわいそうだ!”って、橋田先生とともに怒り心頭でした」(芸能関係者)
橋田ファミリーをも巻き込んだこの騒動、まだまだ尾を引きそうな気配だ。
※女性セブン2014年12月25日・2015年1月1日号