総選挙後の安倍内閣の組閣はどうなるのか、官邸スタッフが語る。
「安倍総理は12月24日のクリスマスイヴに内閣改造を行なう考えだ。選挙に勝ったとはいえ、景気は厳しい。だから総理は政治資金疑惑を追及された閣僚を中心に小規模な改造人事を行ない、アベノミクス第2章の幕開けを国民にアピールする」
交代候補に挙がっているのは、本誌が「政治資金私物化」疑惑を指摘した西川公也・農水相や江渡聡徳・防衛相、“SM大臣”宮沢洋一・経産相だ。
代わりに入閣する新大臣候補としては、安倍氏と仲が悪く冷遇されてきた林芳正・税制調査会副会長のほか、総選挙で応援演説に全国をかけずり回った丸川珠代・参院議員、さらには当選1回の三原じゅん子・参院議員の名前まで挙がっている。露骨な論功行賞に加え、また「女性活躍」をアピールしようという浅薄な狙いが透けて見える。
新閣僚候補にスキャンダルがないか調査する“身体検査”もいい加減だ。前出の官邸スタッフによれば「内調(内閣情報調査室)に任せている」と丸投げ状態。その内調も過去の報道を調べるくらいでまともな調査能力はないのだから、すぐに次々と醜聞が発覚することは目に見えている。
仮に発覚しても、現閣僚がそうであるように安倍氏の「お友達」「側近」たちは不問に付される可能性が高い。巨大与党の驕りで内閣は完全にモラルハザードを起こしている。
※週刊ポスト2014年12月26日号