強い憧れが行き過ぎて、憧れの対象になり切ってしまうのは子供心を持ち続ける男の悲しい性。埼玉県在住のA子さん(45才)はそんな旦那(42才)に日々失笑しているという。
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うちのダンナの憧れの人は、キムタク。「同級生」の彼にどうにか近づきたくて、なんでもマネするの。
でもキムタクがやればかっこよくても、うちのダンナがやったらただのお笑い。顔はキムタクどころか、キム兄から男くささを引いて、貧乏くささをのっけた感じだし。その上、ちんちくりん。
それで外食に行けば、指をパチンと鳴らし、店の人を呼んで、「キャッシュで!」とか。車庫入れの時も、駐車券を口に挟んで、ドヤ顔でバックで駐車するけど、田舎だからどの駐車場もガラガラで、何やってんの状態。しかもうちの車は軽自動車。もう、言えば言うほど悲しくなるわよ。
この間、私の実家でご飯を食べているときもそう。テレビの天気予報で海が映ったのね。そしたら、「おーぅ! 今日の波は腰から胸かぁ。いちばんいい高さだ」って、すっかりサーファー・キムタクになりきって、髪をかき上げてんの。
父親が「タカシくん(夫)は、どこで波乗りをするの?」って聞くと、「いや、波乗りじゃなくて、サーフィンです」と、すごい勢いで反論してるんだわ。
カナヅチで浮き袋なしでは海に入れないくせに、ッタク、もう!
※女性セブン2014年12月25日・2015年1月1日号