CA(キャビン・アテンダント)の給料の低下は2008年のリーマン・ショック以降に加速した。厚労省の「賃金構造基本統計調査」によると、2004年の25~29歳のCAの平均年収は約498万円だったが、2013年は約391万円。10年間で100万円以上も減少した。
若手CAのAさん(30歳)言う。
「2007年入社のCAが数年前、稼ぎたいCAを集めて“売春サークル”を作っていたと社内で噂になっていました。顧客はパイロットで、彼女に電話を1本入れれば、ヤレるCAを紹介してもらえるんです。女衒(ぜげん)役ですよね。1回5万~8万円ぐらいだったと聞いています。
ただ、少し前に幹部の耳に噂が入ったことがきっかけでその女性は辞めちゃったようです。それでも、サークルにいたCAは今も社内に残ってるので、そういうバイトが今も続いているんです」
そこまで割り切れるのは、「私たちには賞味期限がある」(Aさん)ことも理由のひとつだ。
「売りどきはせいぜい30代前半まで。それを過ぎれば、途端に男性から相手にされなくなるんです。先輩方を見ていて学びました」と語るのは伊東美咲似のB子さん(29)だ。彼女は社外で秘密のバイトを始めた。
「現役CA在籍を謳うデリヘルです。女の子にCAの専門用語や立ち居振る舞いなどを教えるバイトを先輩に紹介してもらったのがきっかけでした。もちろん自分が働くつもりなんてまったくなかった。でも、お店のイケメンマネージャーに“会員制の高級デリヘルを紹介する。キミは本物だし若いから90分6万円でも指名が付く”といわれて……。今しかできないことだから、お休みのときだけ出勤しています」
中には週1日、銀座のクラブでホステスをしたり、コンパニオン派遣会社に登録し、パーティーコンパニオンのバイトをしているCAもいた。
※週刊ポスト2014年12月26日号