1986年におニャン子クラブ会員番号40番としてデビュー。工藤静香や斉藤満喜子と共に「うしろ髪ひかれ隊」のメンバーとしても人気を集めたアイドルが生稲晃子さん(46才)だ。
1987年のおニャン子解散以降、女優業などタレント活動の幅を広げてきたが、2003年に結婚、2006年3月に37才で長女を出産後、家事や子育てとバランスをとりながら仕事を続けている。その年の8月、念願の鉄板焼き店を始めた。
「みんなが安くワイワイ飲める店を開きたいと、私たち夫婦と知人との共同経営で、私は名ばかりの社長なんです(笑い)。出産してから5か月後にオープンしたんですが、準備に大忙しでした。毎日預けられる人がいないから、子供を抱きながら工事している現場に行って、そこでオムツを替えていました」(生稲さん、以下「」内同)
それから8年。今も時間があれば店が忙しいときには顔を出し、“看板娘”として働いている。
「多い月は10日間くらい。店名の入ったポロシャツを着てエプロンをつけて、洗い物をしたり、カウンターの前でビールを注いでお客様にお出ししたりしてスタッフをフォローしています。おニャン子クラブのメンバーが遊びに来てくれることもあるんですよ」
また、彼女は「心理カウンセラー」と「メンタルトレーナー」の資格を持っている。
「2010年に心理カウンセラー、2014年にメンタルトレーナーの資格を取りました。心理カウンセラーはうつなどの心の病を改善し、メンタルトレーナーは夢を持っている人たちのプラスの部分を伸ばしていく役目。明と暗の両方の部分にかかわれるような人間になりたいと思ったんです」
資格を生かした仕事はまだしていないが、現在小学生の長女との接し方など、子育てに生かしていきたいという。
「長女が生活の中心なんです。きちんとした大人になってほしい。だから、娘の気持ちを心からわかってあげたい。そして悩んだ時に的確なアドバイスをあげたい」
2015年はおニャン子結成30周年。かつてのアイドルは、実業家と母の顔を持っていた。
※女性セブン2014年12月25日・2015年1月1日号