ドロドロ愛憎劇でおなじみの昼ドラだが、今放送中の『シンデレラデート』(東海テレビ、フジテレビ系/月~金/13時30分~)は、“胸キュン”台詞満載の純愛物語と話題だ。家庭に大きな不満もないのに、魅力的な男性に「運命だ!」と直球愛で迫られたら…。あなたならどうしますか?
高校教師の西村真琴(星野真里)は、夫と行くはずだったジャカルタで、新聞記者の結城涼太(眞島秀和)と出会う。その後、ふたりは行く先々で偶然に会い、真琴は涼太に危ないところを助けられ、「ふたりの出会いは運命だ!」と何度も告げられる。お互い惹かれつつも、結婚している真琴は先に進めず、涼太も強くは出られない。
「この展開で恋に落ちないはずはない」と心理カウンセラーの塚越友子さんは断言する。
「旅先での偶然の出会いの積み重ね。それだけでも、恋に落ちるのには充分なのに、危険から助けられるという王道の展開。いわゆる“つり橋効果”も加わって、ドキドキするのは当然です」(塚越さん・以下「」内同)
写真を撮っていてぶつかり、お互いに持った悪印象が、次第に好印象へと変化していく。
「最初の印象が悪くて、その後、良い面が見えるほうが、最初から良い印象の人より、鮮烈な印象を残すことができる、それを“ゲインロス効果”というんです。
それに、真琴は結婚しているという禁じられた恋。つまり、ロミオとジュリエット効果も加わります。禁じられるほどに盛り上がる。よくもまあ、全部詰め込んだなというほど古典的な設定ですが、これがいいんですよね」
たしかに、「これは運命なんだ」と、空港で愛を叫んだり、手をつないだり、ロマンチックなシーンが多い。
「決め手は、『キスしなきゃ…、いけない』の『いけない』です。女性は、許可を求められると引いてしまいますが、『いけないんだ』と言われると、いけないならしょうがない、と、自分に言い訳ができるので、この台詞は完璧です。ただ、こんなことを言う男は危険ですが…」
※女性セブン2014年12月25日・2015年1月1日号