元CHA-CHAで、ダンスアーティストの木野正人(46)が12月6日、SBS静岡放送本社18階でライブ『MJK LEGEND peace 7』を開催した。
この日の木野は、上下真っ赤な衣装で登場。序盤はCHA-CHA時代のナンバーで、アニメ『ミラクルジャイアンツ童夢くん』(日本テレビ系)の主題歌だった『ボクらの夢によろしく』や、オリコン2位を獲得した『いわゆるひとつの誤解デス』などを熱唱。3回転ターンやムーンウォークは健在で、観客からは感嘆の声が上がった。
終盤には、師と仰ぐ田原俊彦の『抱きしめてTONIGHT』や『KID』、『思い出に負けない』も披露。46歳とは思えないダンスパフォーマンスで、会場を熱狂の渦に巻き込んだ。
MCでは、真っ赤な衣装に触れ、「これ、トシちゃんにもらったんですよ」と話した。田原が2009年のツアーで使用したものを譲られたようだ。
田原と木野の縁は深い。木野は高校3年の1986年、ジャニーズ事務所にみずからのダンスビデオを送り、芸能界への門を叩いた。1988年、大ヒットドラマ『教師びんびん物語』(フジテレビ系)の主題歌となった『抱きしめてTONIGHT』では田原のバックダンサーを務め、9月にCHA-CHAの一員としてデビューしたのだった。
1990年5月にCHA-CHAを脱退し、ダンス修行のためアメリカへ渡った。帰国後も、田原の曲の振り付けやバックダンサーを務め、長きにわたってサポートし続けた。2010年からは地元・静岡で活動しているが、田原のコンサートには事あるごとに出演。今年も35周年のシングルオンリーライブのステージに上がったり、静岡・沼津で行なわれたコンサートでも『抱きしめてTONIGHT』で登場したりしている。
木野のライブは、ダンスオンリーのコーナーもある。この日は、高校サッカーのテーマソングである『ふり向くな君は美しい』に合わせたオリジナルダンスを披露。サッカーの動きも取り入れつつ、華麗に舞った。木野は、みずから振り付けを考え、みずから実践する根っからのダンサーなのだ。
今でも、既製のベルトでは対応できないほど、細身の体型を保ち、日々のトレーニングを欠かさない木野。2時間半にも及ぶステージで、ダンスに人生を懸ける男の生き様を垣間見た。