ここ数年、観光地として高い注目を集めているアラブ首長国連邦の中心都市・ドバイ。日本人旅行客の間でも人気を博しているが、とくに女性同士の旅行先として選ばれることが多いのだという。なぜドバイの「女子旅」をする人が増えているのか、旅行代理店に勤務する女性Aさん(28歳)は次のように分析する。
「女性に人気の秘訣は、話題性と治安の良さでしょう。超高層ビルや最先端施設が揃っていながら、砂漠の異国情緒も楽しめる。また女性2人で行っても安心して夜も歩けますし、水族館やショッピングなどの観光施設も充実しているので男性よりも女性のほうが楽しめるでしょう。
夜景も綺麗なのでカップルで行ってもいいと思いますが、砂漠のツアーなどを楽しむなら、気兼ねなく女性同士で行ってワイワイ騒いだほうが楽しいのかもしれません」(Aさん)
今年ドバイの女子旅をしたという女性Bさん(25歳)とCさん(27歳)は、ドバイを選んだ理由と、その感想をこう振り返る。
「みんながヨーロッパや東南アジアに旅行しているのをSNSで見て、珍しいところに行きたいね、という話でドバイを選びました。日本人にはなじみがない場所だから非日常感があり、開放的な気分に。世界一高いビルがあったり、1億円が当たる宝くじがあったりとバブルを知らない自分には驚きでした」(Bさん)
「デザート・サファリ(砂漠ツアー)というツアーに参加しました。ツアーの中でセットで付いていたので、どこに遊びに行くか迷わず済んで楽しかったです。ヘナのボディペイントやシーシャ(水タバコ)など、日本ではできないことができたのも思い出。日本にいると、大抵どこの国の情報も入って来やすいけれど、ドバイは知らない景色がたくさんあって、写真も撮りがいがあった」(Cさん)
異国情緒がありながら治安が良く、また開発最中のバブリーさを楽しめるという点、また欧米やアジア圏に行く人が多い中、「自分はみんなが訪れていないところへ旅行に行った」という経験の差別化ができる点などが、魅力となっているようだ。