国民年金は厚生年金、共済年金に比べて納める保険料が少ないため、受給額も少ない。それを少しでも補うために1号被保険者(国民年金のみの加入)のみを対象として用意されているのが、「付加年金」という制度だ。あまり知られていないが、かなりお得な制度なのである。
どういう制度かというと、国民年金の保険料を納付する際に毎月400円プラスして納付すると、将来、「200円×付加保険料を納付した月数」の額(年額)が上乗せされて永続的に支給されるというもの。
「年金博士」として知られる社会保険労務士の北村庄吾さんが解説する。
「月400円を12か月納付したとすると、支払う総額は4800円。それに対し、支給される付加部分の年金は1年で2400円、2年で4800円になります。つまり2年で元が取れるのです。費用対効果に優れた制度で元が取れれば、あとは得をしていく一方です」
自分の住む市区町村役場で申し込むことができるので、ぜひ検討を。
※女性セブン2014年12月25日・2015年1月1日号