年末年始は芸のないタレントが騒ぐだけのバラエティばかりかと思われがちだが、人間の生きざまをじっくり追ったドキュメント、重厚なドラマや見逃していた話題の映画、息詰まるスポーツ中継など、見応えのある番組も少なくない。年末年始だからこそテレビの前にどっしりと腰を落ち着けて見たい時代劇を3本紹介しよう。
(1)『忠臣蔵~決断の時~』時代劇専門チャンネル 12月31日(水)8:00~18:00
中村吉右衛門が大石内蔵助を演じ、元禄赤穂事件を赤穂浪士側から描いたオーソドックスな「忠臣蔵」。2003年にテレビ東京系で「新春ワイド時代劇」として4部構成で放送されたこの作品を大晦日に一挙放送する。
(2)『新春ワイド時代劇「大江戸捜査網2015~隠密同心、悪を斬る!」』テレビ東京系 1月2日(金)18:00~23:09
往年の名作時代劇が23年ぶりに復活。遊び人の小弥太(高橋克典)は、町人を守るため同心の秋草(松岡昌宏)と戦い、投獄される。義侠心の強さを見込まれた小弥太は、芸者のお竜(藤原紀香)、魚屋のお吉(夏菜)らと、虐げられる庶民の平安のため“隠密同心”となる。
(3)(新番組)『大河ドラマ「花燃ゆ」』NHK総合 1月4日(日)20:00~21:00
幕末の思想家・吉田松陰(伊勢谷友介)の末妹・文(井上真央)の生涯を描くNHK大河ドラマ第54作。久坂玄瑞(東出昌大)、高杉晋作(高良健吾)ら幕末の志士たちとの人間模様を軸に、2人の女性脚本家が幕末から明治維新という激動の時代を生きた女性の物語をつづる。
※週刊ポスト2015年1月1・9日号