今年もいろいろあった2014年。夫婦関係でも良いこと、悪いことあったのでは? そこで綾小路きみまろが「きみまろ川柳」にのせて、今年を振り返りつつ、世の夫婦たちをズバッと斬ります!
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読者の皆様、いかがお過ごしでしょうか? 年があらたまっても、夫の顔まで新しくなるわけではございません。俳優の西島秀俊みたいなイケメンにはならないのです。それと同じく、夫婦関係だって相も変わらず。しかし、この時期だからこそ浮き彫りになることもございます。今や恒例行事となりました『きみまろ川柳』にのせて、往く年に思いをはせ、来る年にため息をつきながら、家族の騒動をお届けします。
「妖怪は うちにもいるぞ ママを見よ!」
世間では『妖怪ウォッチ』が大流行しています。子供にせがまれて、血まなこになって、グッズを買おうと探しているお父さんの姿をよく見かけるようになりました。
「ジバニャンはかわいいキャラクターだけど、うちの家内は、化け物なみにおっかない。言葉を掛けても、つっけんどんに“何かようかい?”だもんなぁ。息子よ、そんなに妖怪が好きなら、母ちゃんでも見ておけ、と言いたい!」
そんな本心とは裏腹に、やはりグッズを買うために、今日もご主人は街をさ迷うのでした。
「アナタ、エム? うちの女王 エルサイズ」
別のご主人が言います。
「家族で『アナと雪の女王』を見たんだけど、娘ばかりか女房までがすっかり女王エルサのファンになっちまって、“私もエルサのように気高くありたい”とさ。“なってるよ、体形がエルサイズに!”と言いたかった。グッとのみこんだけどね」
ご主人、正解です。奥様からのシッペ返しは、ハンパないのです。
※女性セブン2015年1月8・15日号