ライフ

実家の「お金」把握する方法 年賀状から確認するテクニック

 年末年始の帰省シーズンは、たとえ数日間の滞在だとしても、親と寝食を共にし、今後の家族の課題について語り合うことのできる貴重な時間となる。体調面については、体重の大幅な増減や酒量・喫煙量、顔色やむくみなどに変化があれば、健康状態の異変が疑われる。

 一方、もっとも聞きにくいのは「お金」に関する話だろう。

『田舎の家のたたみ方』(メディアファクトリー新書)の著者で、相続に詳しい経済ジャーナリストの三星雅人氏が具体的なテクニックを明かす。

「“血圧は大丈夫?”“体で痛むところはない?”などの体調を気遣う話の流れの中にお金の問題を組み込んでいくといいでしょう。

“もし急病で当座のお金を振り込まなければいけないときは、どこの銀行口座に振り込めばいいの?”“そういうときのための保険には入っているの?”など聞けば全貌が見えてくるはずです。

 ただし、一足飛びに根掘り葉掘り聞き出そうとすると不審がられます。その後の電話連絡や再度の帰省も視野に入れて、長期戦で臨みましょう」

 帰省時は、お茶の間でテレビを囲んでいる時に、「正月ならでは」のニュースを目にすることも多いだろう。

 たとえば「ストーブから失火して火事」とか「高齢者が孫を乗せて起こした交通事故」などだ。そういったニュースをきっかけに、保険の加入の有無などを問いかけることができる。「お金」の問題ではないが、運転免許返納についても相談できるかもしれない。

 正月だからこそ済ませやすいこともある。「年賀状の確認」だ。親が亡くなったときにまず始めに苦労するのが、訃報を誰に伝えればいいのかということ。年賀状は、親の交友関係を知る絶好の手段だ。

「仕分けを手伝うよ」「自分宛ての年賀状がないかと思って」といえば不信感を持たれることなく確認できる。さらにいえば、年賀状の差出人は個人だけではない。取引のある金融機関や保険会社を把握するのにも役立つ。

※週刊ポスト2015年1月1・9日号

関連記事

トピックス

天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン