第91回目となる箱根駅伝が1月2日と3日の2日間、行なわれる。東洋、駒澤、早稲田、青山学院など、有力校による優勝争いも興味深いが、優勝争いとはちょっと違うところで注目を集めるのが初出場の創価大だ。
創価大は公称827万世帯の信者数を誇る創価学会の池田大作・名誉会長が創立者。機関紙『聖教新聞』がエントリーメンバーを1面で報じるなど、会をあげて盛り上がりを見せている。創価大OBが語る。
「予選会突破が決まった直後に学会側から『おめでたいことだから一口5000円で寄付をしてください』との通知が来ました。以前は運動部のスポーツ推薦の学生は学会員ではないことが多かったが、最近は学会員も増えたと聞く」
往路のレースが行なわれる1月2日は池田名誉会長の87回目の誕生日ということもあり、「大学としてラジオ中継に創価大CMを打つなどして景気づけするのでは」(同前)とみられている。
予選会では主将の山口修平(3年)を中心に集団で固まって走って全員のタイムを底上げした。予選会10位でギリギリ出場が決まると瀬上雄然・監督が胴上げで宙に舞い、その横で「三色旗」が振られた。
赤・黄・青のカラーは学会の三色旗と同じだが、創価大の旗は真ん中にペンをモチーフにしたマークがあしらわれるという微妙な違いがある(ちなみに駅伝のユニフォームは赤青の縦縞に、首回りが黄色いライン)。沿道に三色ののぼりが立つのか。創価大の広報に質問すると、「大学のブランディングカラーである青ののぼりを準備している」とのことだった。
※週刊ポスト2015年1月1・9日号