総距離217.1km、10人のランナーが1日がかりで襷をつなぐ新春恒例の箱根駅伝。今大会最も注目を集めるのが「村山ツインズ」の直接対決だ。
1万メートルで学生ナンバーワンの記録を持つ駒澤大の兄・村山謙太(4年)と箱根予選会を全体トップでゴールした城西大の弟・紘太(4年)が「花2区」で激突する可能性が高い。前回大会では設楽啓太・悠太が東洋大の双子エースとしてチームを勝利へ導いたが、村山兄弟は別の大学に進学したため、各大会でデッドヒートを繰り広げてきた。
先の11月の全日本大学駅伝では1区のトップ集団で並走し、タイム差なしながらタッチの差で兄・謙太が区間賞を獲得した。
「卒業後は2人とも旭化成入りが内定しているため、駅伝での対決は今回が最後となるかもしれない。城西大のほうがメンバーは手薄だが、1区がダンゴ状態になれば、ほぼタイム差なしで村山兄弟が並んで襷を受ける展開になりそうだ」(スポーツライターの酒井政人氏)
※週刊ポスト2015年1月1・9日号