期待に胸膨らませる同窓会。参加率は、年齢が上がるにつれて高くなり、60歳以上で約6割、70代前半では8割利確なるという。学校を卒業してから30年、40年も経ってからの再会は、楽しみの反面、恐さもある。
どうすれば女性から今も魅力的だと思われる男として出席できるのか──女性たちの本音をもとに、同窓会での心得を紹介する。
最近、同窓会に参加した3人の女性を集め、同級生男子について感じたことを話してもらった。フリートーク(言いたい放題)を聞いてみよう。
恭子(47歳・会社員):とびきりカッコイイ同級生なんて高望みはしてません。でも会場に入ってきた姿を見た瞬間にある程度値踏みはしちゃう。一番に目が行くのは頭髪。こればかりは綺麗事はいえない。
朝子(44歳・パート):私も高校時代のカレが薄くなっててガックリ。卒業以来の対面だったから、ギャップを埋められなくて。
理恵(56歳・主婦):いっそ短く刈り込めばいいと思うのに何で伝わらないのかしら。高倉健さんカットでいいのに。床屋でも美容院でも“薄毛が目立たないように”って伝えるだけで大分違うと思うけど。
朝子:手間のかけどころが違うのよね。服にしても自分のタンスの中から一張羅を着て来るんでしょうけど、ユニクロのジャケットにパンツのほうがよほどいいと言いたくなったわ。
恭子:私たちの同窓会には大きな肩パッドが入ったヴェルサーチのダブルスーツを着てくる男性が何人かいる。あり得ないでしょ?
朝子:まだバブル時代の若かった頃の自分を引きずってるのかしら(笑い)。
理恵:私は同窓会が始まってみんなが足を崩し始める頃、隣にいた彼がシャツの第一ボタンを外す仕草にドキッとしました。その後、袖のボタンも外して腕まくりしてたけど、なんかよかった。
恭子:わかる! でもベルト緩めるのは絶対やめて。急に冷めますから。
理恵:見かけ偏差値は奥さんのレベルにも比例する。柔軟剤の香りだったり、ハンカチのアイロンだったり。それなりの妻を捕まえているというバロメーターね。
朝子:でも妻自慢する人はハゲより最低。愛妻家なんでしょうけど、なんだか比べられている気になる。家事とか忘れて出てきているのに急に疲れますもん。
恭子:あと突然名刺を出す男性と自分の話ばかりする人はダメ。自慢にしか聞こえない。そもそも偉くなる前から知ってるんだから、肩書に興味はないのにね。
朝子:昔は女の子が苦手だったタイプの人が、気さくに話しかけてくれると嬉しくなる。逆に当時人気だった立ち位置を引きずっている人はドン引き。俺に話しかけてこいよと言わんばかりで話の輪に自分から入ろうとしないんですが、だったら同窓会に来なければいいんですよね。
理恵:やっぱりキレイな人にもそうでない人にも同じように接している人はステキよね。気遣いに長けてるってことだもの。
※週刊ポスト2015年1月1・9日号