産経新聞前ソウル支局長の朴槿恵大統領に対する名誉毀損裁判について、韓国国内ではたとえ「おかしい」と思っても声が上げられない状況にあるという。そんななか、戦前の日本に生まれた韓国人作家・柳舜夏氏が、日韓を比較した新著『韓国人の癇癪 日本人の微笑み』(小学館刊)で、ついにそのタブーを破った。
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私が堅く願うのは、わたしが生まれた国・日本と、私が住む国・韓国の共生です。ふたつの国は手を結ばなければなりません。
ところが、私の祈願に冷や水をかけるような不幸な出来事が起きました。産経新聞前ソウル支局長・加藤達也氏の起訴、出国禁止措置です。問題となった産経新聞の韓国大統領関連記事は、正論直筆というメディアの正道を明らかに逸脱していたと、私は考えています。しかし、それが法的な断罪の対象になってはなりません。韓国政府は自ら手に負えないことをしでかしました。自縄自縛、まさにそのような状況に陥ったのです。それが、彼らの度量や器の限界です。
300を超える命を、政府立会いのもと水葬させたセウォル号事件が内憂であれば、韓国検察が産経新聞の加藤達也記者を起訴した今回の事件は、韓国を世界の嘲笑の対象にした外患です。
すべての韓国人の名誉が傷つきました。何をどうすれば、一国の治者があのような行為を起こすことができましょうか? ましてや、韓国の法律事務所が、この事件に対する弁護を拒否するとはどういうことでしょうか? おそらく、“親日派”という指弾を恐れたのでしょう。本当に恥ずべきことです。
合理的でないものが、思考と行動の根拠になってはなりません。非合理的で無条件的な反日感情にとらわれている限り、韓国人は直視すべき真実を見ることはできないし、おなじ失敗を繰り返すことになるでしょう。その先に待っているのは、日本の永遠の“鵜”になることです。これは予測ではありません。まず間違いない、韓国の決まった未来です。
※柳舜夏氏・著/『韓国人の癇癪 日本人の微笑み』より