全10区間、総距離217.7kmを2日がかりで襷をつなぐ新春恒例の箱根駅伝には、白熱する優勝争い以外にも見どころが数多くある。観戦がもっと楽しくなる箱根駅伝トリビアを3つ紹介しよう。
■その1:「襷は各校『3本』用意する」
各校はスタート時に着ける襷と同じものを2本、主催者に提出する。往路で5区につなぐ小田原中継所と復路で10区につなぐ鶴見中継所で1本ずつ保管される。これにより繰り上げスタートで襷をつなげなかった大学も、母校の襷でゴールテープを切れる。
■その2:「選手のドリンクもサッポロ」
第73回大会(1997年)から始まった給水。コース途中で控え部員がボトルをランナーに手渡す。しかし、マラソンの給水のようなスペシャルドリンクは認められず、ボトルの中身は「富士山麓のおいしい天然水」のみ。特別協賛企業であるサッポロの商品だ。
■その3:「襷に『御守り』は不純?」
かつては早稲田大が東郷神社(東京・原宿)、國學院大が伊勢神宮(三重)の御守りを襷に縫い付けていたが、関東学生陸上競技連盟によると、「88回大会(2012年)から禁止になった。襷は純粋に襷として使用したほうがいいだろうとの判断」とのこと。
※週刊ポスト2015年1月1・9日号