毎年、新たなスターが生まれるバラエティー番組の世界。2014年は日本エレキテル連合がブレイクしたほか、ヒロミが約10年ぶりにカムバック。さらには元フィギュアスケート選手の織田信成やTRFのDJ KOOなど、それまであまりバラエティー番組とは縁のなかった“異業種”の有名人が引っ張りだこになった。
そして、いよいよ幕を開けた2015年だが、今年ブレイクしそうなタレントは誰なのか。放送作家やテレビ関係者、テレビ誌ライターや雑誌編集者など、複数の芸能関係者にリサーチ。果たしてどんな名前があがったのだろうか?
まずは若手芸人で真っ先に名前があがったのが、IT企業の役員でもある異色のアメリカ出身のピン芸人“厚切りジェイソン”。2014年12月29日に放送されたテレビ朝日系『速報!有吉のお笑い大統領選挙2014』で披露した、ホワイトボードを使いながら日本語や漢字の矛盾点をハイテンションで突っ込むネタが、ネット上で大絶賛の嵐となったのだ。お笑いに詳しい芸能ライターはこう話す。
「あの番組で一気にブレイク候補に躍り出ました。とにかくネタが分かりやすい。外国人が日本語に突っ込むという図式も面白い。ただ日本エレキテル連合のようなキワモノ系ではないので、ブレイクするとしてもあくまでも“ネタありき”だと思います。そういう意味では、R-1ぐらんぷりの優勝候補でしょうね」
では、日本エレキテル連合のようなキワモノ系でブレイクしそうなのは誰か? 前出の芸能ライターが推すのはこの人。
「2014年にアームストロングというコンビを解散してピン芸人になった“とにかく明るい安村”ですね。全裸じゃないけど、全裸に見えるポーズというネタが好評で、2014年末の『オールザッツ漫才』では、視聴者投票でMVPにもなりました。『オールザッツ』で活躍した芸人はブレイクするという法則もあるので、可能性は高いですね」
一方、女性タレントでブレイク必至と言われているのが、ハロー!プロジェクトの5人組グループ・℃-uteの岡井千聖だ。アイドル事情に明るいテレビ誌ライターは、岡井ブレイクの可能性について、こう分析する。
「2014年あたりから少しずつバラエティー番組に出ていますが、絶妙なお馬鹿っぷりと明るいキャラクターで関係者内での評価を上げています。フジテレビ系『ミレニアムズ』では、父親の浮気エピソードを披露して、共演芸人たちを驚かせていましたね。アイドルであれば、普通可愛らしいエピソードなんかを持ってくるところですが、岡井ちゃんの場合は、芸人が“すべらない話”をする感覚で、身を削ったエピソードをぶつけてきます。バラエティー番組的には大きな戦力になるはずですよ」
℃-uteは2015年に結成10周年を迎え、6月11日には初の横浜アリーナ単独公演を開催する。℃-uteとしても大きな動きがあるということで、岡井のブレイクにも拍車がかかりそうだ。
そして、芸人でもアイドルでもない、“異業種枠”では誰がブレイクするのか。制作会社関係者からは、元スポーツ選手の名前があがった。
「すでに2014年の後半から番組出演が増えていますが、シドニー五輪の柔道銀メダリストで元柔道男子日本代表監督の篠原信一さんです。見た目の怖さはありますが、バラエティー的なイジリにも対応してくれます。また、表情を変えずにぼそっとボケたりもしてくれるので、“計算できる”タレントさんですね。何よりも本人がバラエティー番組に対して意欲があるという点も大きいです」
2015年も次々と新たなスターが誕生しそうなバラエティーの世界。今年はどんなスターがお茶の間を沸かせてくれるのか、楽しみで仕方ない!