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人生の黄金期 早い時期に迎えるのは人生前借りしたようなもの

 ファッションプロデューサーの植松晃士さんが、オバさんたちが美しく健康に生きられるようにアドバイスを送るこのコーナー。今回は、人生の黄金期についてのお話です。一体いつ「黄金期」があるのが幸せな人生なのでしょうか。

 * * *
 私は時折、「その人の黄金期が、人生のどの時期に訪れるか」というのは、かなり大きな問題ではないかと思うことがあります。

 小学校時代を思い出してみてください。その頃、スポーツ万能の男子が大人気でした。彼にとって、小学校から中学校前半までが、人生の黄金期だったのではと推察されます。

 同じように「かわいい、かわいい」ともてはやされたクラスのアイドルだった女のコも、成長するに従って、リスやネズミなどが属する齧歯類系に似ていただけということが如実となり…。

 彼女たちはチヤホヤされる幸せを、一度、味わっているだけに、その後、“栄枯盛衰をしみじみと実感する思春期”が続くのは、想像するだにお気の毒です。

 反対に、小学校時代は暗くて陰気なだけだった男子が、まさかの超エリートビジネスマンとなって颯爽と同窓会に登場! なんてエピソードも、よく耳にします。

 つまり、人生の黄金期を早い時期に迎えてしまうのは、「人生、前借り」したようなもの。それよりアラフォーから人生の後半に向かうほど、充実した人生を歩めるほうが、どれだけラッキーか。

「今までたいして、いいことなかったなぁ」と、人生を投げかけている人だって、黄金期はこれから始まるのかもしれませんよ。

※女性セブン2015年1月8・15日号

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