ふとした拍子に有名人・タレントの年齢を知ると感慨深いものがある。今年、人生の区切りの年齢を迎える方たちを、大人力コラムニスト・石原壮一郎氏が紹介する。
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大人ならご承知のように、年齢はその人物を知る上で重要な要素です。薄っぺらく欧米にかぶれた人の中には、「すぐに年齢を気にするのが日本人の悪い癖だ」なんて言い出す人もいます。もちろん、いきなり年齢を尋ねたり、意味もなく年上風を吹かせたりするのは感心しません。若さに嫉妬したり自分の年齢を嘆いたりするのも慎みたいものです。
そういうことではなく、この人はどんな時代に生まれたのか、自分と何歳違うのか、誰と同世代なのか……。そんな情報から人生の背景を想像するなどして、いろんな感慨に浸るのが大人の感受性であり大人の愉しみです。というわけで、年の初めだし、「あの人は今年で何歳か」をチェックしてみましょう。
2015年に60歳の還暦を迎える人たちを並べてみます(本来は数え年で祝いますが、ここでは一般的な満年齢で探しました)。伊藤蘭、所ジョージ、竹内まりや、江川卓、具志堅用高、明石家さんま、郷ひろみ、松山千春、福島瑞穂……。「えっ、あの人ってもう還暦!」と驚いたり、身近な60歳の人と比べてシミジミした気持ちになったりしてください。
50歳を迎えるのは、どういう人たちか。爆笑問題の田中裕二と太田光、南原清隆、奥田民生、江頭2:50、中森明菜、岡本夏生、古田新太、本木雅弘……。50歳といえば、いわゆる男盛り。ちなみに2014年にお亡くなりになった高倉健さんは、50歳前後の時にどんな役をしていたのか。健さんは1931年生まれ。「駅STATION」の公開が1981年、82年公開の「海峡」や83年公開の「南極物語」も、50歳ぐらいのときの撮影だったはずです。「俺も、もう50か……」なんてしょぼくれている場合じゃありません。
続いて、40歳も見てみましょう。松井稼頭央、上原浩治、高橋由伸、山田花子、神田うの、内田有紀……。みなさん、ますます意気軒昂です。健さんに続いて鬼籍に入ってしまった菅原文太さんは1943年生まれ。「仁義なき戦い」シリーズの公開は40歳になった1973年から1974年で、1975年から「トラック野郎」シリーズがスタートしました。
逆に、たくさんの年輪を重ねてらっしゃる方々で、2015年に長寿のお祝いの年齢を迎えるのはどなたか(ここも満年齢で探しました)。古希組(70歳)は、おすぎ、吉永小百合、長塚京三、セルジオ越後、タモリ、櫻井よしこ……。喜寿組(77歳)は、富士真奈美、梅宮辰夫、小林旭……。傘寿組(80歳)は、美輪明宏、野村克也、朝丘雪路、八名信夫……。みなさま、いつまでもお元気で活躍していただきたいものです。
ここにあげたのは、あくまで区切りがいい年齢の方々です。お正月気分が残っているうちに、憧れの俳優やタレントの年齢を確認したり、ネットで「有名人 ○○年生まれ」で検索して「自分と同い年の有名人」を探してみたりしましょう。対抗意識を燃やすもよし、励みにするもよし。今の自分のニーズに合わせて、大人の活用法を見つけてください。