「ネット炎上」、「内定取り消し裁判」などなど、女子アナをめぐる話題は尽きない。よくも悪くも注目を集めてしまうのが女子アナの宿命ともいえる。では、勝ち組、負け組のボーダーラインはいったいどこにあるのだろう。レギュラー番組を数多く抱えている、なんてこととその後の人生の幸福度は必ずしも比例しないようで…。
泣いて笑って、また泣いて。退職した女子アナから現役人気アナまで人生すごろくの顛末やいかに。「女子アナの評価は、愛とお金のバランスで決まります」と言う芸能ライターの仁科友里さんと女性セブン編集部テレビ担当男性記者(30代、独身)が語る。
現在、苦悩のまっただなかにいるのが千野志麻(37才)。フジテレビ局アナ時代は、「チノパン」の愛称で親しまれ、お嬢様アナとして有名だった。
2005年の退社直後に、福田康夫元首相の甥で外資系投資銀行員と結婚して、最高級セレブの座を勝ち取った。だが、順風満帆に見えた彼女の人生は2013年1月に自動車運転過失致死事件を起こしてしまったことで、一気に暗転した。
「人身事故は取り返しがつきません。事故後、罰金で罪を償いましたが、旦那さんが元首相の一族であることから、ネットでは『権力を使って金で解決した』と誹謗中傷が書き込まれました」(仁科さん)
ふりだしに戻ったうえ、「1回休み」が当分続きそうだ。
スキャンダルで人生色々組になった女子アナもいる。
山本モナ(38才)は2006年9月、『筑紫哲也 NEWS23』(TBS系)のキャスターに抜擢された直後、写真週刊誌『FRIDAY』に、細野豪志衆議院議員との“路チュー”写真が掲載された。細野議員が既婚者だったことも問題視され、すぐに降板。
その2年後にようやく『サキヨミ』(フジテレビ系)でキャスターに復帰したものの、初回放送日の夜、今度はプロ野球選手の二岡智宏とのラブホデートを本誌がスクープ。二岡もまた既婚者だったことから、これが決定打となって出演回数1回で降板という不名誉な結果に。
そのため一度は引退したものの、現在は個人事務所を立ち上げてタレント活動を再開している。スキャンダルがなければ、大物女性キャスターとして活躍していただろう。
「“路チュー”で人生が変わったアナは他にもいます。本誌が報じたフジテレビ局アナ(当時)の政井マヤです。お相手は同僚アナでした。同局勤務の別の社員と婚約を発表した後だったので不評を買いました。後に俳優・前川泰之と結婚して寿退社していますが、恋多き女の印象はぬぐえません」(本誌記者)
現在もフリーで活動を続けているが、2児の母ということもあって、テレビ出演は局アナ時代より減っている。
意外なことに人生上々組と人生色々組のボーダーライン上にいるのが、『お・も・て・な・し』のスピーチで注目を浴び、出演CM契約は4社という滝川クリステル(37才)。交際中の小澤征悦(40才)とは結婚間近といわれているが、仁科さんは危ういと話す。
「彼女の自意識と視聴者の認識が離れているような気がします。ご自身のエッセイでも、『日本女性はフランス女性に学ぶべき』という内容を書いていました。残念ながらそういう発言は、同性から嫌われやすい。オジサマからいくら人気があっても、女性からの支持が上がらなければ人気は頭打ちでしょう」
一時はダルビッシュ有(28才)との恋仲が取り沙汰されたフジの看板アナでカトパンこと加藤綾子アナ(29才)も、人生色々組に一歩足を踏み入れているという。
「バラエティー全盛の今、加藤アナのように個性があまりない美人は、お高くとまっていると反感を買ってしまいます。加藤アナも30才になります。年相応のくだけた感じが求められます。2015年が勝負です」(仁科さん)
※女性セブン2015年1月8・15日号