1933年生まれの金田正一氏が400勝、1938年生まれの米田哲也氏が350勝、1934年生まれの小山正明氏が320勝、プロ野球史上1~3位の勝利数あわせて1070勝。日本球界における勝利数ベスト3が一堂に会し、史上初となる鼎談(ていだん)を開催した。鼎談開始直前、小山氏がおもむろにサイン色紙を取り出した。
小山正明(以下、小山):カネさん、これ書いてくれませんか。
金田正一(以下、金田):なんじゃ。ワシのサインが欲しいのか。
小山:この3人が集っての鼎談は初めてでしょ。友人に話したら、「連名のサインを絶対もらってくれ」というんですわ。
金田:老い先短いからのォ。
小山:こんなガラの悪いのを3人集めるのも大変だしね(笑い)。ヨネも頼むわ。
米田哲也(以下、米田):わかりました。3人で合わせて何勝ですかね?
──1070勝です。
米田:すごいね(笑い)。
──815敗ですが。
金田:いらんこというな。ヨネ、体調はどうだ?
米田:大丈夫です。
金田:梅毒は?
米田:何ですかそれ、勘弁してください(笑い)。
※週刊ポスト2015年1月16・23日号