1月2日、新年恒例の一般参賀が行われ、平成に入って3番目の多さとなる8万1030人の参賀者が集まった。昨年末、成年皇族の仲間入りを果たされた秋篠宮家の次女・佳子さまも、初めて皇居・宮殿のベランダに立たれた。
そんな初々しい姿を皇后・美智子さまは嬉しそうに見守られていたが、その笑顔の裏でお疲れはピークに達していた。昨年末から美智子さまは一部で“弾丸ツアー”と報じられるほど、ハードなスケジュールの日々を送られていたためだ。
12月11日から13日、片道約12時間、1泊3日の強行日程でベルギー・ファビオラ元王妃(享年86)の国葬に参列された。
「お互いが両国を7回ずつ行き来するなど、美智子さまとファビオラ元王妃は“親友”と呼べる間柄でした。そのため、急遽、美智子さまがベルギーに旅立たれることになったのです。当初、お体の負担を考え、10日に前乗りする計画もあったようです。しかし、美智子さまが“もともと予定されていた公務に、できるだけ穴を空けたくない”と希望され、タイトな日程となったんです」(宮内庁関係者)
美智子さまは頸椎症性神経根症を患われており、首や肩に激しい痛みやしびれを訴えられることもある。2013年には長時間の車移動は症状が悪化する恐れがあるとして、葉山御用邸での静養をお取りやめになったことも。
そんなお体で片道約12時間、往復24時間に及ぶ飛行機での移動をなさったのだ。しかも、現地では厳しい寒さのなかで儀式が続き、お体にはかなりの負担がかかったと思われる。 帰国後の12月23日、天皇誕生日にはこんなことがあったという。
「祝賀行事中に美智子さまがふらっとよろけられたんだそうです。“あっ危ない!”と気がつかれた雅子さまが、すっと手を差し出して支えられたそうです」(前出・宮内庁関係者)
その上、ご心労も少なくない。昨年12月の総選挙で自民党・安倍晋三政権が大勝利を収めた。
「皇室の行く末を考えられ、両陛下が希望されたといわれる女性宮家創設案を白紙に戻したのは安倍首相です。ですが、安倍政権は一向に皇室典範の改正に着手する動きを見せていません。そんな政権が今後も続くわけですから、両陛下は“しばらくは何も変わらないだろう”という不安なお気持ちでしょう。両陛下は悩むことはできても、憲法上、意見を述べることは許されていませんから、もどかしいと思いますよ」(前出・宮内庁関係者)
※女性セブン2015年1月22日号