身長164cm、体重43kg。今年の箱根駅伝にエントリーされた全336人中、最も軽い体重の小柄な選手が、青山学院大学を初優勝へと導いた。“山を制する者が箱根を制す”──こんな言葉があるように箱根駅伝では、これまでも山登りの5区でいくつもの“伝説”が誕生してきた。順大・今井正人(30才)、東洋大・柏原竜二(25才)に続く、“3代目・山の神”となったのが、青学大・神野大地(21才)だった。
歴史的快走を見せてくれた神野だが、襷を受ける前にはこんなエピソードが。
「この日、中継所の招集所で“かみの”ではなく“じんの”と間違えて呼ばれたんですが、それが神野くんの闘争心に火をつけたみたいですよ。名前を間違えられることを極度に嫌がるんで…」(スポーツ紙記者)
そんな神野だが、中学までは県大会にすら出場できなかった超無名選手だったという。
「当時、3000mの持ちタイムは10分27秒。女子選手にも劣るような遅さだったそうです」(前出・スポーツ紙記者)
しかし、青学大の原監督が「すべてを陸上にかけられる才能がある」と話すほどのストイックな姿勢が、大学になって花を開かせ、ついには“山の神”にまで上り詰めさせたのだった。
「神野くんはフィギュアスケートの浅田真央ちゃん(24才)など、有名アスリートを数多く輩出している愛知県の中京大中京高出身なんですが、“おれは、いつか浅田真央を超える存在になる!”などと周囲に豪語するなど、サッカーの本田圭佑選手(28才)のようなビッグマウスの有言実行型なんです。今回の箱根の前には、実際に“3代目・山の神になる”って公言していましたからね」(神野の知人)
※女性セブン2015年1月22日号