ライフ

漢字「犬」と「大」は無関係 けものへんが変化し犬になった

 動物をあらわす漢字は、いったい何が由来なのか。犬のしつけ教室・Can! Do! Pet Dog Schoolで科学的な理論に基づく犬のしつけを指導する西川文二氏が、「犬」という漢字の成り立ちについて解説する。

 * * *
 あけまして、おめでとうござんす。お正月は楽しく、ごゆるりと、お過ごしになられましたかね。さてと、今年の干支は、ヒツジ。

 漢字で書くと「未」。でも動物のそれは「羊」。なして「羊」が「未」に? で、調べたら、どうやら本来の十二支が庶民には難し過ぎるってんで、誰にでもわかる動物十二種をそれぞれにあてはめてった、ってことらしい。

 で、ついでに調べました、「羊」の漢字の成り立ちも。コレ象形文字。ヒツジの上半身を正面から見た形が変化して。「羊」になった。

 ってここまで調べて、じゃあ犬って字の成り立ちはどうなのよ、って思っちゃいましてね。で、これまた調べましたよ。

 ちなみに、調べる前までは生まれてこの方、「犬」ってのは「大」って字に関係があるはず、って恥ずかしながらずっと思ってた。

 調べてわかった「大」の字とは無関係。「犬」も象形文字。大元はイヌの立ち姿を横から見て、それを90度立たせた形。それが「けものへん」に変化し、さらに「犬」になった。

 さてと、話はヒツジに戻しますけどね、私めの仕事とヒツジ、コレ実は関係がなくもない(エライこじつけですけど)。

「美」って漢字も象形文字。ヒツジを上から見た姿が元。で、私めの仕事はって~と、犬のしつけのインストラクター。しつけってのを漢字で書くと「躾」。ほら、関わりがあるといえなくもない。

 犬のしつけってのは、飼い主を犬のしもべ、すなわちヒツジにしないためのもの、ってな考え方もある。これまた、ヒツジと関係なくはないとはいえなくもない。

 え? それはシツジだろって? そっそれはですな……う~ん……。

 私め、東京生まれ、東京育ちなもんでしてね、江戸っ子とおんなじでヒはシに、シはヒに時たまなっちまうんですな。いやぁ、ヒツレイいたヒまヒたぁ。

※週刊ポスト2015年1月16・23日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

吉本新喜劇の顔として活躍する島田珠代さん(撮影/井上たろう)
【吉本新喜劇の顔】島田珠代(54)が明かす「パンティーテックス」誕生秘話 「私のギャグは下品とは思っていない」「少女漫画のヒロインのように」の思い
NEWSポストセブン
登録者数80万人を超えるYouTubeチャンネル「みつともチャンネル」を運営する妻の幸巴さんと夫の光雄さん
《YouTuber年の差夫婦「みつともチャンネル」》“推し”の高校生アイドルとバツイチ男性が交際・結婚…妊娠した妻が振り返る「出会い」
NEWSポストセブン
NHK・東京アナウンス室の中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《裸に見える服》NHK中川安奈アナ、インスタ再開で見えた「フリーへの布石」突如出現したピンクのハートマーク
NEWSポストセブン
2
《2010年NHK紅白で『トイレの神様』熱唱の植村花菜》フルで9分52秒の名曲が7分50秒に縮小された理由「すべて歌えないのなら出場できなくても」
NEWSポストセブン
1986年 紅白歌合戦に急遽代打で出演した際の記者会見(時事通信フォト)
《布川敏和が語った還暦で『シブがき隊』再結成》解隊から36年「決定権はもっくんが握っている」「やっくんは同じ思い」の熱烈ラブコール
NEWSポストセブン
(写真提供/宮内庁)
〈伝統破りの経緯を宮内庁は説明せよ!〉とSNSで批判 秋篠宮一家が「半蔵門」を使用することは“不当行為”なのか 宮内庁は“問題ナシ”と回答
NEWSポストセブン
3人組「シブがき隊」もそのひと組。1988年に解散(解隊)後、俳優、タレントとして活動する布川敏和さん
《中森明菜が六本木のディスコで意外なおねだり》「元シブがき隊」布川敏和が告白「18歳で初めて助手席に乗せたのは小泉今日子ちゃん」、“花の82年組”の意外な距離感
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
【人生最後の取材】中山美穂さんが見せた孤独感…子育てのためにパリで引退決意も慰留「当初は会えていた」「離れていった母と子の心」創業事務所社長が明かす数々の恋愛と結婚生活
NEWSポストセブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平は「終わっていない」と言及》水原一平被告が迎える「一変したバースデー」“病気”で量刑言い渡しが延期中、真美子さんと交流あった妻は「絶対的味方」として付き添い
NEWSポストセブン
第1子妊娠を報告した大谷翔平と真美子夫人(時事通信フォト)
《真美子さんの前に『お〜いお茶』が…》大谷翔平が公開したエコー写真の米国事情、夫婦がシーズン中に見せていた“異変”「超速帰宅」「違う飲み物を口にして」
NEWSポストセブン
六代目山口組の餅つきに密着した
《六代目山口組の恒例行事・餅つき》「来いって言ってんだろ!アホんだら!」山口組“八代目”候補が声を荒らげた…「緊迫の一瞬」 PCR検査必須の厳戒態勢
NEWSポストセブン
自宅で亡くなった中山美穂さん
《『もう辞めたい』『私にはできない』中山美穂が泣いた日》14歳から39年見続けた“芸能界の父”が明かした素顔、「棺で眠る美穂はきれいでした」最期の別れ
NEWSポストセブン