2014年11月10日に悪性リンパ腫でなくなった俳優の高倉健さん(享年83)に養女がいたと、『週刊文春』(2015年1月1・8日号)が報じた。この養女はTさんという50才の元女優だ。2013年5月に養子縁組され、健さんの看病を続けてきた。
そんなTさんだが、一部からはその行動に戸惑いの声があがっているという。
健さんには福岡で暮らす妹と、東京でファッションデザイナーをする甥(妹の息子)がいる。
「Tさんは健さんが亡くなったことを妹さんや甥子さんにも、お葬式が終わるまで伝えなかったそうです。さらにTさんは“健さんの遺言に従って、お骨はお墓に入れず、散骨する”と話しているみたいで、妹さんは“お葬式にも呼ばれず、遺体にも会えず、お墓参りもできないのでしょうか…”と涙を流しているみたいですよ」(芸能関係者)
ちなみに健さんは生前、神奈川県鎌倉に墓地を購入しているが、晩年、健さんはこんなことを語っている。
《自分の墓を鎌倉に持っていますけど、そこでおまつりしてほしいなんてまったく思わない。骨をまくというのはどうなのか分からないけど。昔よく西表島に潜りに行ってましたけど、「あれ、健さん、潜りに行ったけど、帰ってこないな」っていうのが、それが一番いいなと思いますね》
南の海でひとり静かに眠ることを望んでいた健さん。Tさんは、こんな健さんの思いを叶えようとしているのだろうか。この親族へのTさんの対応について、彼女の弁護士に話を聞くと、
「Tさんとしては、健さんの遺言に従ってなされたことです」
と言うのみ。確かにあの健さんのこと、自分の死後のことについて憂いのないよう細かに言い遺していたのかもしれないが…。
「健さんの遺産は、遺言によって、そのほとんどがTさんが相続するそうです」(前出・芸能関係者)
もともと、Tさんは仕事を通じて健さんと親しくなり、いつの間にか同居を始め、その生活は20年近く続いていたという。
「当初、健さんの自宅を訪れたスタッフや関係者は、彼女のことを“家政婦”だと思っていたそうですよ」(前出・芸能関係者)
そんな彼女が“養女”にまでなったのは、健さんの心の奥にあった“孤独”が影響していたのかもしれない。
「健さんはスターですから、本当に心を許せる人は限られていたんでしょうね。いつも家にいて献身的に支えたTさんは、彼にとって唯一の救いとなり、いつしか家族以上の存在になっていたんでしょうね。でも健さんが亡くなってから後のことは拙速すぎるのではないでしょうか。もう少し周囲と話し合いながら進めてもいいのではと思うんです」(前出・芸能関係者)
※女性セブン2015年1月22日号