2014年も大活躍だったEXILEグループ。第56回日本レコード大賞では、3代目J Soul Brothersが『R.Y.U.S.E.I.』で大賞に輝き、最優秀歌唱賞はEXILEのATSUSHI(34才)が受賞した。EXILEグループとしてのレコ大受賞はこれで4度目となる。
それ以外にも、2014年はEXILEにとって記録ずくめの1年だった。EXILEグループ全体の全国ツアー『EXILE TRIBE』は年間1位となる100万人の観客動員数を達成し、3代目J Soul Brothersの単独ツアーが45万人、ATSUSHIのソロツアーも30万人を動員するという、破格の人気を見せつけたのだ。
日本の音楽界のトップに立つEXILEグループだが、結成当初は厳しい状況を強いられていた。
1999年、HIRO(45才)を中心に、EXILEの前身となるJ Soul Brothersを結成。しかし、仕事はまったくなく、メンバーの月給は6万円。HIROが買ってきた1杯の牛丼を、みんなで分け合って食べたこともあったという。
デビュー当時は路上やデパートの屋上でパフォーマンスをし、年間100本ものステージをこなしていた彼らだが、あるイベントでは、彼らの出番を前に『蛍の光』が流れ、観客が全員帰ってしまったことがあったという。
「仕方なく、彼らは誰もいないところで踊ったそうです。2001年にATSUSHIとSHUNを加え、『EXILE』に改名して、ようやく人気に火がついたのですが、それまでは不遇の時代を過ごしました」(別の音楽関係者)
そんなEXILEグループだが、ケガをすると仕事に支障が出るという理由で、撮影以外でのスキー、スノーボード、サーフィンは禁止されている。
「同じく健康上の理由から、たばこも禁止。ちなみに、メンバーは体脂肪率1桁を維持するのが決まりで、2桁に突入すると、その瞬間に“デブ”扱いされるそうです(笑い)」(前出・音楽関係者)
食へのこだわりも強い。多くのメンバーの大好物が、焼き鳥。しかも、食べる“部位”は決まっている。
「ササミです。高たんぱく、低カロリーで、筋肉に変わりやすいからという理由だそうです。ツアー中のケータリングも鶏肉メインで、卵、納豆、といった、“筋肉”重視のメニューになっているんだそうです」(別の音楽関係者)
全国ツアーの前には、秋田県にある大館樹海ドームを借り、1か月かけてリハーサルを行うのが恒例だ。
「リハーサルでも、わざわざ本番と同じセットを組んで、本番と同じ状態で行うんです。大がかりなセットなため、リハでも億単位の費用がかかるんですが、EXILEはライブを何よりも大切にしているグループですから、そこに妥協はないんです」(前出・音楽関係者)
全力疾走したライブの後は、恒例の打ち上げ。メンバーは酒豪揃いで、打ち上げでは膨大な酒を消費する。だが、「とりあえずビール!」はない。貧乏時代に編み出された究極の節約術、それがEXILEの定番ドリンクとなっている安いレモンサワーだ。
「ある打ち上げでは、レモンサワーだけで2500杯飲んだそうです」(前出・音楽関係者)
※女性セブン2015年1月22日号