元タカラジェンヌでタレントの遼河はるひさん(38才)は、番組で共演するおぎやはぎのふたりを「師匠」と仰ぐ。宝塚史上最高倍率を突破した男役スターは退団後、なぜか、お笑い芸人が集まる事務所「人力舎」に所属。“異色の花”としてバラエティーの世界へ飛び出した。
「ご縁があったんです。当初は“人力舎ってお笑いの?”と、少しザワつきましたけど(笑い)、今では宝塚の仲間も、先輩も、“この道があひ(あだ名)にいちばん合っていたよ”と言ってくれます。最近では私も、なにかハプニングが起きたら“おいしい”と思って、トークのネタにしちゃっています」
宝塚入団のきっかけは、高1の2月に地元名古屋の中日劇場で見た『華麗なるギャツビー』。夢の世界に憧れ、どうしても入りたくて、反対する親に手紙も書いた。
「そんな人生を変えた『華麗なるギャツビー』を再演する時、同じ名古屋ご出身の一路真輝さんが演じた準主役を任されたんです。自分のディナーショーを地元で開いて、家族も招待できた。“あぁ、やりきったな”って、34才で退団を決意。これからは役柄を演じてしゃべるのではなく、自分の意志でしゃべりたいと思いました」
34才というタイミングにはもうひとつ、理由があった。
「男役を離れて、女性としても生きてみたいと考えた時に、いちばんいい区切りだと思ったんです。結婚ですか? したい気持ちはあります。でもひとり暮らしを18年間しているので、そこに飛び込むのは勇気がいるなぁ。生活でいちばん大切にしたいのは睡眠なので、いびきをかく人はアウト。静かで真っ暗な部屋で寝たいから、寝室が別でもよろしければ(笑い)。 これまで“絶対に結婚しよう”と思う出会いはなかったですね」
独身ゆえに、縁結びの企画に呼ばれることも少なくない。そうしたロケには照れもあるが、それも「個性としてフィーチャーされるなら、ありがたい」と、バラエティー的に発想転換をしている。
「ただね、縁結び神社なのに最終的に“仕事がきますように”ってお祈りしちゃうんです。結婚と同じぐらい、仕事のご縁も大事なので。去年の元旦の抱負にも、“仕事するぞ”と書いてました。もちろん今年も、仕事するぞです!」
※女性セブン2015年1月22日号